Go to contents

[社説]雷のごとく政治圏を襲った北朝鮮の核実験、与野党は気付けなかったのか

[社説]雷のごとく政治圏を襲った北朝鮮の核実験、与野党は気付けなかったのか

Posted January. 07, 2016 07:27,   

한국어

第19代国会臨時国会閉会前日の昨日、北朝鮮の4回目の核実験が起こした人工地震が、汝矣島(ヨイド)の地殻を揺るがした。北朝鮮が原子爆弾から「核兵器の発展により高い段階だ」と言及した水素爆弾実験に成功したと発表する時まで、我々は一体に何をしていたのだろうか。

北朝鮮の核実験発表を目にしてから仰天するほど、大韓民国を後退させた主犯は、ほかならぬ政治圏だということに異議を唱える人はほとんどいない。頑丈な安保とは、経済力を基にした国家競争力から出てくる。第19代国会は、悉く国家競争力の足を引っ張ってきた。「史上最悪」という評価は、それだけの理由がある。痛切な反省文を出しても気が済まないのに、与野党は昨日、北朝鮮を糾弾する儀礼的声明のみを発表した。ただ、与党セヌリ党の金榮宇(キム・ヨンウ)首席報道官が、「政治圏も南南対立の要素を減らすべきだ」と主張しただけだ。

政争で明け暮れた与野党は今日、臨時国会の扉を閉める。経済活性化法案を始め、争点法案の処理はまたもや水泡に帰した。選挙区画定案もまとめることができず、政治新人には20代総選挙が最悪の不公正選挙になるだろうという懸念が出ている。総選挙修了後、大量の選挙無効訴訟が殺到すればどうするつもりか。

経済危機に安保危機まで重なった今こそ、与野党は政争を中止するべき時だ。だからと言って、これまでやってきた与野党交渉まで打ち切ることになれば、経済活性化はさらに遠のき、選挙の不公正はより一層深刻化する。底知れた政派的勘定から脱して、一日も早く争点となっている懸案を妥結させなければならない。国会が閉会する時まで、まだ1日が残っている。今日妥結できなければ、早急に臨時国会を再び開き、決着をつけなければならない。鄭義和(チョン・イファ)国会議長から、言葉通りの「歴史の罪人」にならないために。