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政府「北朝鮮の核保有、容認しない」

Posted January. 07, 2016 07:26,   

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北朝鮮が6日、「小型化された水爆」実験をしたと発表した。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の誕生日(1月8日)の2日前だ。2013年の3度目の核実験から3年が経った。

北朝鮮は、中国と米国に実験について事前に通知しなかった。国防部や国家情報院など情報当局は、核実験の兆候すら把握できなかった。外交部は、同日午前10時に北朝鮮が核実験を行い、11時30分頃に特別重大報道を予告するまで1時間半が経っても、核実験があったかどうかも把握できなかった。

北朝鮮は、朝鮮中央テレビの特別重大報道での共和国政府声明で、「朝鮮労働党の戦略的決心によって、6日(午前)10時、初の水素弾試験が成功裏に行われた」と報じた。北朝鮮は、「100%独自の技術に基づいた今回の試験を通じて、新たに開発された試験用水素弾の技術的諸元が正確であることを完全に確証し、小型化された水素弾の威力を科学的に解明した」とし、「今回の水素弾試験は、核武力の発展のより高い段階だ」と述べた。さらに、「水素弾まで保有した核保有国の戦列に堂々と加わった。最強の抑止力を備えた」と主張した。また、水爆実験は「米国などの敵対政策のための自衛的権利だ」とし「米国の敵対政策が根絶されない限り、核開発の中止や核放棄は空が崩れ落ちても絶対にあり得ない」と主張した。

朝鮮中央通信は、「金第1書記が昨年12月15日に初の水素弾試験を実施するよう命令した。今年1月3日に最終命令書に署名した」と伝えた。12月12日に牡丹峰(モランボン)楽団が北京公演を中止して平壌(ピョンヤン)に戻ってから3日後に金第1書記が水爆実験を指示したということだ。北朝鮮は10日に金第1書記の水爆保有発言を公開し、中国がこれを批判した。その後、牡丹峰楽団公演の金第1書記を称える内容を中国が問題視すると、金第1書記が公演中止の指示を下した。

北朝鮮の核問題で中国の北朝鮮への圧力が変わる兆しは見られないと判断した金第1書記が、水爆実験のボタンを押した可能性がある。北朝鮮事情に詳しい消息筋は、「北朝鮮は1年前から核実験後の中国の原油供給停止に備えて、ロシアやシンガポール、イラン、シリアなど原油輸入のルートを多角化した」と話した。

政府は、金第1書記の1日の新年の辞で核についての言及がなかったため、当分は核実験がないと判断したという。政府関係者は、「北朝鮮の欺瞞戦術に虚をつかれた」と話した。政府は、北朝鮮の水爆実験に対して中国やロシアとも協力し、国連次元の北朝鮮制裁を全方向で強化するという方針を立てた。南北対話と交流も、北朝鮮制裁と歩調を合わせて当分保留する方針だ。

しかし政府内でも、4度目の核実験であるうえ水爆実験をしたと公言した状況で、過去の核実験のように国連制裁の強化を繰り返す実効性のない政策ではいけないという声が高まっている。北朝鮮の非核化に向けた政府政策に対して根本的な再検討と大転換が必要だということだ。

国家安保戦略研究所のユ・ソンオク所長は、「今回も中途半端に対応すれば、誤ったメッセージを伝える」とし、「核開発を継続すれば体制の終末を迎えるというメッセージを与えるよう核問題解決のゲームチェンジに政府が本格的に乗り出さなければならない」と指摘した。



zeitung@donga.com