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大統領府「感情を鎮める時間が必要」

Posted December. 31, 2015 07:39,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領はなぜ政治的負担を受け入れてまで旧日本軍慰安婦問題の早期妥結を進めたのだろうか。 

朴大統領は、2012年、大統領選候補だった時から慰安婦問題に格別の関心を寄せてきた。被害者が生存している間に解決しなければならないと強調した。同年11月、外信記者会見で、「慰安婦被害者が皆80代半ばを過ぎているので、生前に心の傷を癒さなければならないという切迫感がある」とし、「歴史との和解は無期限に待つことはできない」と述べた。朴大統領は今回の韓日交渉でも「被害者が生きている間に妥結しなければ何の意味もない」と言ったという。

朴大統領は2013年に就任した後、慰安婦被害者に会って言葉をかけることも検討したが、高齢の被害者を一ヵ所に集めることは難しいため断念したという。その代わり、趙允旋(チョ・ユンソン)女性家族部長官(当時)に慰安婦被害者50人全員に会うよう指示した。朴大統領は、昨年のフランスのアングレーム国際漫画祭で慰安婦問題を国際社会に広く知らしめたことについて、「国民の思いであり(慰安婦)被害者を慰めるイベントだった」と高く評価したという。

ある元大統領府関係者は30日、「朴大統領は、『慰安婦問題は戦時の女性人権問題』という確固たる認識を持っている」とし、「女性大統領なので慰安婦問題を切実に感じたようだ」と説明した。

大統領府は、朴大統領が慰安婦被害者に会って交渉が避けられないと説明することを考慮しているが、まだ決定していない。被害者が大統領を批判する場合、対内外に「失敗した交渉」という印象を与えることを憂慮している。大統領府関係者は、「ひとまず被害者が感情を鎮める時間が必要のようだ」と話した。すぐにではないが朴大統領が慰安婦被害者に会う考えがあるということだ。

野党は批判を強めている。野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)代表は同日、最高委員会議で、「今回の合意は国民の権利を放棄する条約・協約に該当する」とし、「国会の同意がなかったので無効だ」と宣言した。李鍾杰(イ・ジョンゴル)院内代表は、「尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官に対する解任建議案を提出し、朴大統領の謝罪を要求する」と述べた。



woohaha@donga.com