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フィリピンでまた50代韓国人が殺害、今年で11人目

フィリピンでまた50代韓国人が殺害、今年で11人目

Posted December. 22, 2015 07:30,   

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フィリピンで現地に住む韓国人が武装グループの銃撃で死亡した。今年に入ってフィリピンで発生した11人目の韓国人被害者だ。警察は21日、犯罪捜査官4人を現地に送った。韓国警察が外国で発生した事件を直接捜査するのは初めて。

21日、駐フィリピン韓国大使館によると、20日(現地時間)午前1時半頃、フィリピン中部のバタンガス州マルバル市で、チョさん(57)が自宅に侵入した4人組の武装グループに銃で撃たれて死亡した。チョさんは当時フィリピン人の妻と子供と一緒に寝ていたところを襲われた。チョさんは約20年前にフィリピンに渡り、建設事業を行っていた。

フィリピン警察は、武装グループが金品を盗んだ形跡から、単純な強盗事件か、あるいは事業上の怨恨による犯行か捜査している。警察庁関係者は、「侵入方法や金品がなくなっている情況などから強盗事件のようだ」とし、「しかし、怨恨による強盗偽装請負殺人の可能性もある」と話した。

警察は事件の早急な解決に向けて、現場鑑識・プロファイラー・防犯カメラ分析官3人と国立科学捜査研究院の銃分析専門家1人を現地に派遣した。彼らは現地警察と共に犯罪現場の鑑識や銃弾の分析など捜査を通じて犯人検挙に協力する計画だ。先月初め、姜信明(カン・シンミョン)警察庁長官がフィリピンを訪れ、フィリピン警察庁長官と凶悪事件発生時には、初動捜査の段階から合同捜査することを協議した。姜長官は、「韓国警察が直接捜査してほしいという現地在住の韓国人の要請が多かった」とし、「捜査は主権が前提の活動なので、フィリピン当局の事前の同意によって科学捜査と鑑識活動を支援し、捜査を助言する」と明らかにした。

2013年以降、フィリピンで毎年10人以上の韓国人が死亡しており、海外で殺害された韓国人の40%がフィリピンで被害を受けた。フィリピン現地の韓国人は約9万人、年間フィリピンを訪れる数は約120万人だ。警察は、韓国人を対象にした犯罪を抑制するために、コリアンデスクをマニラとアンヘレスに置いている。来年は、韓国人が多いバタンガスなど5地域に拡大する方針だ。