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「韓国は世界トレンドリーダー」 エルメスが国内初のファッションショー

「韓国は世界トレンドリーダー」 エルメスが国内初のファッションショー

Posted December. 19, 2015 07:27,   

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国内で販売されたエルメス「バーキン」バックが、出そろったような気がした。客らが手にしてきたハンドバックだけではない。ホテル新羅(シルラ)の李富眞(イ・ブジン)社長、三星(サムスン)物産の李敍顯(イ・ソヒョン)ファッション部門社長、オリコムの朴隺原(パク・ソウォン)副社長(斗山流通事業部門免税店戦略担当専務兼職)など、国内財界の若い「星」たちも、一堂に会した。

17日午後8時、ソウル城北区安岩洞(ソンブクグ・アンアムドン)高麗(コリョ)大学ファジョン体育館で開かれたフランス有名ブランド品「エルメス」の国内初のファションショーでのことだった。エルメスは今年10月、フランス・パリファッションウィークで披露した「2016春夏コレクション」を同日、舞台で紹介した。薄い皮に皺を出したワンピース、ベージュ色や赤色のスニーカーなどが、エルメスならではの高級さを示したという評価を受けている。創業者ティエリー・エルメスの6代孫にあたるエルメスのアクセル・デュマ最高経営者(CEO)も出席した。

エルメスはなぜ、今回韓国で初のファッションショーを開いたのだろうか。ショー開始の2時間前から会場に立って、客たちを迎えたデュマCEO(写真)は、東亜(トンア)日報の記者とのインタビューで、「韓国はアジア、さらには世界トレンドをリードする国であり、発展可能性の高い素晴らしいブランド品市場であるからだ」と答えた。ファッションショーの会場としてはやや意外といえるファジョン体育館で行事を開いた理由については、「お客さんたちに、『予期せぬ楽しさ』を提供したかった」と話した。同日のショーは、国内だけでなく、中国やマレーシアから来たエルメス客など700人余りが観覧した。

普段は、ブランド品のファッションショーになかなか出席しない李富眞社長は、茶色の毛皮マントをまとった姿で現れ、デュマ会長とあいさつを交わした。斗山(トゥサン)グループの朴容晩(パク・ヨンマン)会長長男の朴隺原副社長は5月、ソウル東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)で開かれたシャネルクルーズショーに出席したのに続き、エルメスショーにも姿を現した。

ハンファギャラリアの黄容得(ファン・ヨンドゥク)代表も出席した。今月末と来年上半期にオープンするソウル市内の新規免税店を率いる人たちだ。とある業界の関係者は、「ブランド品の最高峰と言われているエルメスを誘致するのが、免税店の存在感を決めることになるからだ」と話した。

エルメスは現在、ソウル蚕室(チャムシル)第2ロッテワールドモールで、ブランド品館売り場と免税店売り場とを同時に運営している。一つの建物にエルメスが2か所出店しているのは、世界で第2ロッテワールドモールが唯一だ。ところが最近、関税庁が今年末で特許期限が切れるロッテ免税店ワールドタワー店について再承認せず、この免税店内のエルメス売り場の今後の行方が焦眉の関心事となっている。デュマCEOはこれについて、「ひとまず、売り場を暫定的に閉鎖することになるだろうが、複数の不確実な経営要因があるように見受けられるので、状況を見極めたい」と話した。



kimsunmi@donga.com