Go to contents

ドローンで北朝鮮に外部情報を散布

Posted December. 15, 2015 07:24,   

한국어

ある脱北者団体が4月から、中国から無人機(ドローン)を利用して外部の情報が入った保存媒体を北朝鮮に散布したことが確認された。「ノー・チェイン」(No chain)という名前のこの団体は、ドローンに約2000個のミニSDメモリーカードをつけ、北朝鮮国境地域に毎月散布してきた。

これまでは、南北非武装地帯(DMZ)付近で風船を利用して北朝鮮にビラを散布してきたが、ドローンを利用したのは今回が初めて。スマート時代を迎え、北朝鮮に外部世界の情報を流入させる技術が進化したのだ。

ノー・チェインの鄭光日(チョン・グァンイル)代表は、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「ドローンは北朝鮮に1万回も出入りでき、外部の情報が入った保存媒体を望む所に正確に散布できる長所がある」と説明した。00年から3年間、北朝鮮の耀徳(ヨドク)政治犯収容所に収監された鄭代表は、03年に脱北し、韓国に定着後、北朝鮮人権活動を行っている。

現在、ノー・チェインが活用するドローンは1グラムほどのミニSDメモリーカードを約2000個つけて最大8キロまで飛ぶことができる。中朝国境地域の都市や村の多くがこの範囲に含まれる。GPS(全地球測位システム)を活用するため、自動モードに設定すれば事前に定めた座標にメモリーカードを投下し、入力した地点に正確に戻ってくる。

北朝鮮に落下させた情報には、資本主義の優越性と改革・開放の必要性を主張する動画が入っている。過度に北朝鮮政権を刺激する映像は避けるというのが鄭代表の戦略だ。

鄭代表は昨年、ドローンを活用するために京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の済扶島(チェブド)に行って、1ヵ月間、操縦訓練をしたという。鄭代表は、「ドローンは高度2キロまで上がることができるが、一般的には500メートルで目では確認できず、700〜800メートルの高度では音も聞こえないということが分かった」と話した。彼らが北朝鮮に送るドローンの高度は約700〜800メートル。北朝鮮に飛ばすドローンの価格は、韓国で購入すれば2000万ウォン以上だが、中国で購入すれば600万ウォン程度だと鄭代表は話した。



zsh75@donga.com