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新天地の銀行勤務には「不安もある」、ソフトテニスの「女王」キム・エギョンが引退後の心境語る

新天地の銀行勤務には「不安もある」、ソフトテニスの「女王」キム・エギョンが引退後の心境語る

Posted December. 05, 2015 07:29,   

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キム・エギョン(27=NH農協銀行・写真)はソフトボールのイ・ヒョリのような存在だ。女性芸能人が少し人気が出るようになると、決まって「第二のイ・ヒョリ」と騒がれるように、ソフトテニス界でも少し才能を発揮すると、すぐ「第二のキム・エギョン」の異名がつく。キム・エギョンは、そういう存在なのだ。

世界の舞台でもそうだった。キム・エギョンはソフトテニス史上初めて世界選手権の全種目(シングルス、ダブルス、混合ダブルス、団体戦)で金メダルを獲得する偉業を成し遂げた。アジア大会、東アジア競技、アジア選手権でも優勝し、史上初めてソフトテニスのグランドスラムを達成した。

しかしコートに君臨するキム・エギョンの姿は、もう見れなくなった。キム・エギョンは先月、インドで開催された世界選手権を最後に小学校3年生の時から始めた選手生活に終止符を打った。運動のストレスから解放されたためだろうか。4日、京畿道高陽市徳陽区(キョンギド・コヤンシ・トクヤング)の農協大学のソフトテニス部宿舎で会ったキム・エギョンの表情はとっても明るかった。

前日、故郷の実家に送る荷物を全部送ったと言うキム・エギョンは、「2007年に初めてこの宿舎に入るときの自分に手紙を送るなら、『きっと良い日が来るから、辛抱して耐えてね』と言ってあげたい。実業1年目のときから代表に選ばれるという幸運に恵まれ、チュ・オク(26)という素敵なダブルスのパートナに出会えたから、ここまで来れた」と言い、「世界選手権のとき、女子ダブルスで優勝した後、チュ・オクと組んで取った最後の金メダルだと思うとグッとこみ上げてくるものがあった。チュ・オクは1年先輩の私に苛められながら、随分苦労をした。感謝の思いと同時にすまない気持ちを感じている」と話した。また「全国体育大会のときは、団体戦で、自分の試合は落としたが、チームは優勝を飾った。キム・ヘヨン(19)はじめ後輩たちが、自分と一緒に戦う最後の大会だから絶対優勝すると言って踏ん張ってれるところと見て、本当にグッときた。選手生活の間、一番気持ち良い大会だった。第二のキム・エギョンはNH農協の後輩全員だ」とも話した。

キム・エギョンは、来年からNH農協銀行の店舗で勤めることになる。キム・エギョンは、「先に引退した同期のキム・ミヨン(27)が、最初銀行で勤めるときは帰宅しながら毎日泣くと思うと脅していたので、不安な気持ちがあるのは事実だ」と言いながらも、「これまでもそうだったように、愛する両親にとって誇らしい娘になれるよう、最善を尽くしたい」と語った。



kini@donga.com