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[オピニオン]水修能と火修能

Posted December. 02, 2015 07:20,   

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2016学年度の大学修学能力試験(修能=日本のセンター試験に相当)の結果が2日、送付される。随時選考の拡大で、入試に占める修能の比重が軽くなっているが、随時選考に修能最低学力基準があり、定時が残っているため、修能の得点は依然として重要な選考要素となる。韓国教育課程評価院によると、今年の修能では、人文系が受ける国語Bを除いて昨年より得点が下がり、英数国の満点者の割合も大幅に下がった。多くの生徒が満足できない成績表を受け取るだろう。

◆受験生が裏切られたと感じるのは、2012学年度から4年間続いた「簡単な修能」が予告なく変わったという点だ。イ・ジュンシク修能出題委員長は、試験の当日、「6月と9月に行われた模擬試験同様、学校の教育課程を忠実に履修した生徒なら問題が解けるレベルで出題した」と明らかにした。しかし、生徒たちは試験用紙を受け取って頭が真っ白になった。「簡単な修能」だと信じて教育放送(EBS)の教材だけを解いた生徒たちからだまされたと不満が出る理由だ。しかし、難易度への体感度は集団によって異なり、浪人生の成績は良かったという。

◆簡単な修能なら「水修能」、難しい修能なら「火修能」、かわるがわる出てくれば「水火修能」という。修能の難易度が大きなニュースになるのは大韓民国だけのようだ。政府は修能の難易度にガイドラインを設けている。教育費の負担を抑えることに努めた李明博(イ・ミョンバク)政府は、「EBS教材から70%、修能満点者1%」政策を掲げた。これは実際に効果を上げた。中下位圏の生徒の修能の得点が上がり、生徒がEBSに集まって私教育機関の株価が下落した。

◆しかし、「水修能」は大きな弱点を持っている。高得点者が多くなり、問題を一問間違っただけで志願できる大学が変わる。試験を失敗しない競争や当日のコンディションがテストに影響し、本当の実力を反映できない。昨年の修能は出題ミスで物議をかもしたが、英語で1万9564人、数学Bで6630人の満点者が出て、史上最悪の「水修能」だった。その点で今年の修能は「火修能」ではなく弁別力を確保した成功した修能だ。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com