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[社説]次官級南北会談でいつ統一大当たり?

[社説]次官級南北会談でいつ統一大当たり?

Posted November. 28, 2015 07:20,   

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韓国と北朝鮮が26日の実務接触で、来月11日に開城(ケソン)工業団地地区で次官級会談を行い、関係改善に向けた懸案問題を協議することで合意した。「当局会談を平壌(ピョンヤン)またはソウルで早期に開催する」ことを決めた8・25合意の後続措置を3ヵ月が経って実行するわけだが、会談代表の格も低く、場所も当初の合意と違って残念だ。当局間会談を定例化できる突破口を開いただけでなく南北関係をさらに進展させるには、北朝鮮がもっと前向きな態度を見せなければならない。

当局間会談が長官級でなく次官級になったのは、首席代表の格をめぐる論争を避けようという意図だろう。過去の南北対話で、北朝鮮は韓国よりも級の低い人物を同級と言い張って代表とし、韓国は対話を実現させるためにこれを受け入れた。会談の形式は内容を支配する。権限と責任が小さい北朝鮮代表との会談では、高い水準の合意は難しいだろう。

今回の実務接触で、韓国は離散家族問題の抜本的な解決策を、北朝鮮は金剛山(クムガンサン)観光の再開をそれぞれ当局会談の重点議題に提案した。現金を得ることができる事案から話し合おうという北朝鮮の下心は明らかだ。北朝鮮が挑発を放棄しない限り、一方的に与えることはあり得ないということを明確にしなければならない。金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の対北朝鮮政策が果たして北朝鮮を変化させたのか振り返ってみよ。

南北が交戦直前まで突き進んだ地雷挑発事件を8・25合意で解決したことは、金寛鎮(キム・グァンジン)大統領国家安保室長と洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官、北朝鮮の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)人民軍総政治局長、金養建(キム・ヤンゴン)党書記兼統一戦線部長が、2+2会談で膝を突き合わせた結果だ。北朝鮮は銃一発撃たずに拡声器放送を中止させたことを「8・25大勝」と呼び、黄炳瑞、金養建両氏に共和国英雄称号を与えた。北朝鮮が得たものは多いが、韓国は先月の離散家族再会のほかに得たものはない。

徐々に会談の格を高めることが現実的かもしれないが、来年2月の韓米合同軍事演習が始まれば、北朝鮮はまた挑発警告をするかも知れないということも念頭に置かなければならない。和解と協力を通じて平和的統一に進むには、長官級以上の高位当局者が対座することが道理だ。