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今の高3の韓国史教科書も検定不十分

Posted October. 21, 2015 07:27,   

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13年検定版の韓国史教科書の検定が不十分であると問題になっている中、現高校3年生が使う10年検定版の韓国史教科書も検定が不十分なまま配布されていたことが分かった。

これは、東亜(トンア)日報が10年に検定を通過した高校の韓国史教科書6種を分析した結果明らかになった。この教科書は、09年改編の教育課程によって執筆され、10年8月30日に検定に合格し、11年の新学期から高校1年生に配布された。この教科書は今年まで使われている。

ミレエヌの教科書(342ページ)は、歴史学者キム・ソンチルの著書『歴史の前で』のある内容を資料で紹介した。韓国戦争が韓国と北朝鮮双方の責任という趣旨の内容で、「動機で見るなら、人民共和国も大韓民国も少しも違いはない。双方は南への侵略と北伐のために、その弱々しい拳を振り上げた」と書いた。またミレエヌの教科書は、居昌(コチャン)、老斤里(ノグンリ)、信川(シンチョン)で起きた国軍の民間人虐殺事件は明記したが、北朝鮮軍の民間人虐殺については記述しなかった。これは、13年に新しい検定教科書を作る際、北朝鮮軍の民間人虐殺事件が追加される形で修正された。

知学社の教科書の場合、主体思想を説明なく原文のまま引用し、北朝鮮の土地改革に対してもミレエヌ、ピサン、法文社は、肯定的な面だけ記述した。

これらの内容は13年の検定で問題になり、すべて修正・補完されたが、10年の検定版はそのまま作成された。教育部関係者は、「10年の検定の時は、13年や今のように教科書偏向問題が起こらず、単なる事実の誤謬を正すのが大半だった」と話した。