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屠畜場に売られた動物園のヤギと鹿が命拾い

屠畜場に売られた動物園のヤギと鹿が命拾い

Posted October. 19, 2015 07:31,   

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ソウル大公園は、今年、一般に売却したヤギや鹿30数頭を買い戻して、別の動物園に送ることにした。今年売却した黒ヤギ1頭が屠畜されたことが動物保護団体によって明らかになり、世論が高まっていることを受けた措置だ。

ソウル大公園は18日、動物保護団体「ケア」(CARE)と共同で売られた動物を買い戻して保護することに合意したと明らかにした。双方は今年、同公園が売却した黒ヤギ13頭、ヤギ4頭、二ホンジカ8頭、ダマジカ5頭、レッドディア3頭の計33頭を買い戻すことに合意した。これを受け、9日から、鐘路区嘉會洞(チョンノグ・カフェドン)の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長公館前で、ハンストに突入していたケア米法人代表のエイジェイ・ガルシア氏(30)は17日午後4時半、ハンストを中止した。

買い戻し代金2500万ウォンは、ソウル大公園が1000万ウォン、ケアが1000万ウォン、動物自由連帯が500万ウォンをそれぞれ負担することにした。ソウル大公園の関係者は、「該当動物を売って1000万ウォンほどを受け取ったが、買い戻しのために問い合わせたところ、マスコミの報道を耳にした所有者たちから高い値段を求められた」と説明した。買い戻した動物は、ソウル大公園ではなく、各地方の動物園や農場に送りことにした。受け入れスペースが足りなくて動物を売ったため、大公園が動物を連れ戻すのは困難だらだ。該当動物は今後、再び売却されることも、その死体を食用として販売することも禁じられる。

しかし、ソウル大公園は根本的な解決策を示すよりは、事態解決に汲々したと指摘する声もある。現行法上、家畜に分類されているヤギや鹿は、販売も、屠畜も合法となっている。動物保護の趣旨には共感するものの、ソウル大公園の展示用ヤギや鹿と、全国の農場で食用として飼われているヤギや鹿の「命の値打ち」が異なるか、と批判する声も上がっている。また今後、余剰動物が生じれば、売却が難しくなり、結局、動物園動物全体の生活環境が悪化することもありうる。ソウル大公園の関係者は、「徹底的な種の管理をして、余剰動物の発生を最小限に止めていきたい」と話した。