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21年間独裁のベラルーシ大統領、「北朝鮮流世襲王朝」を夢見る

21年間独裁のベラルーシ大統領、「北朝鮮流世襲王朝」を夢見る

Posted October. 13, 2015 07:27,   

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今年のノーブル文学賞受賞者を輩出したベラルーシで、21年間鉄拳統治をしているアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(61)が、11日に行われた大統領選挙で、またもや当選となった。これで彼は1994年から2020年まで、計26年間独裁政権を維持することになった。

ベラルーシ選挙管理委員会は、ルカシェンコ大統領が、83.49%を獲得したと発表した。投票率は86.75%だった。野党圏候補らは、一ケタの支持率に止まった。

祖国ベラルーシの独裁を批判して10年間亡命生活をしている今年のノーベル文学賞受賞者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ(67)は、大統領選挙前日、「すべての選挙はルカシェンコの統制下にあるので、独裁は続くだろう」と批判したことがある。結局、氏の予想通り、ルカシェンコは政権期間をさらに5年間延長した。

ルカシェンコは1994年、初代大統領選挙で当選した後、任期を伸ばしながら、野党とマスコミを弾圧して長期政権の基盤を作った。2005年、コンドリーザ・ライス元米国務長官は、ルカシェンコを「欧州最後の独裁者」と批判した。

特に、2012年に行われたベラルーシ総選挙では、与党議員らだけが100%当選となり、世界から笑いものにされた経緯がある。欧州連合(EU)は2011年から、ベラルーシに対して、制裁を加えてきており、オリンピック組織委員会は、2012年のロンドン五輪開会・閉会式へのルカシェンコの出席を拒否した。

ルカシェンコはまた、「北朝鮮流世襲王朝」をも夢見ていると、英紙テレグラフが11日付で報じた。ルカシェンコは11日、大統領選挙投票所に、金髪の息子・ニコライ(10)と一緒に現れた。「コルヤ」という愛称で呼ばれている末息子は、2008年、当時4歳の時から父親と一緒に軍司令官服を着て、軍事パレードに出席しており、公式外交訪問にも同行して、ロシアのウラジミール・プーチン大統領などに会うなどした。ニコライは最近、中国戦勝記念日の軍事パレードにも参列した上、米国で開かれた国連総会にも出席し、バラク・オバマ米大統領夫婦と一緒に写真を撮ったこともあった。

しかし、ベラルーシの憲法には、少なくとも35歳にならないと、大統領になることができないので、ニコライが権力を引き継ぐためには、さらに25年間待たなければならない。EU外交委員会のアンドリュー・ウィルソン研究員は、「ルカシェンコは終身政権の座に就いた後、北朝鮮のように権力を世襲するというメッセージだ」と受け止めている。

ルカシェンコは、プーチン大統領と「強い指導者」争いを繰り広げていることでも有名だ。プーチン大統領が2013年、シベリア川で21キロもの大きな魚を釣ったと発表すると、ルカシェンコは、「私は57キロのナマズを釣った」と自慢したこともあった。ルカシェンコは今年4月、とあるインタビューで、「私は欧州最後の独裁者ではない。プーチンは私よりひどい」と、冗談を飛ばしたこともある。

一方、ルカシェンコは昨年、ロシアがクリミア半島を合併した際、ロシアを批判するなど、西側に和解のジェスチャーを送っている。これに対して、EUは、ベラルーシへの制裁を一時中止することも検討しているという。