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[社説]14億ドルをかけた労働党70年武力示威、世界から嘲笑

[社説]14億ドルをかけた労働党70年武力示威、世界から嘲笑

Posted October. 10, 2015 07:35,   

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今日、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場では、朝鮮労働党創建70周年を記念して、人民軍3万人と群衆100万人が参加する軍事パレードが行われる。5月に試験発射をした潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)、韓国中部圏まで攻撃可能な300ミリ新型放射砲、ステルス型高速船舶などが登場すると、情報当局は予想した。米国や中国など国際社会の強力な警告を意識したのか、長距離ロケット発射のような直接的な挑発ではなく、大規模兵力と兵器を動員して金日成−金正日(キム・ジョンイル)−金正恩(キム・ジョンウン)3代世襲政権の威容を対内外に誇示するための武力示威だ。

党創建70周年というのも、厳密に言えば歴史の歪曲だ。実際、70年前の1945年10月10日は朝鮮共産党の北朝鮮分局が平壌に設置された日だ。ソ連は1国1党主義の原則によってソウルの共産党を中央と認定した。金正恩第1書記は、今回の記念式を過去最大規模にするよう指示し、全住民の29ヵ月分のトウモロコシ約950万トンが買える14億ドル(約1兆6200億ウォン)の巨額を投入した。経済規模世界第2位の中国が先月の戦勝記念式で約1万2000人の軍人を動員し、215億元(3兆8700億ウォン)を使ったのに比べれば、食べていくことも大変な北朝鮮がどれほどの巨額を使ったかが分かる。

労働党の機関紙、労働新聞は6日付で、金第1書記が党創建70年を控えて発表した論文だとして、「強力な最先端武装装備をさらに作り、自衛的核抑止力を一層強化していかなければならない」という内容を紹介した。北朝鮮の住民は、「軍事パレードをなぜするのか。そんな金があるなら配給をくれ」と恨めしく叫ぶが、金第1書記は核・経済並進路線にすがっている。このような非正常な体制が果たしていつまで存続可能なのか、根本的な疑念が拭えない。

中国は記念式に共産党序列第5位の劉雲山政治局常務委員を派遣した。金第1書記の就任後、最高位の要人の訪朝だ。金第1書記の核強盛大国への妄想をやめさせ、中国のように改革・開放に進むよう説得することを望む。マルズキ・ダルスマン国連北朝鮮人権状況特別報告者は最近、国連総会に、北朝鮮の即決処刑や拉致、恣意的拘禁、人身売買などを非難する北朝鮮人権状況報告書を提出した。北朝鮮が国際社会の助言に耳を塞ぎ、核やミサイルに固執するなら、中国を含む世界は金第1書記に未来がないと確認し、「代案」を講じるほかないだろう。