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[社説]朴大統領の訪米、KFX・TPP・THAADで成果を出すべきだ

[社説]朴大統領の訪米、KFX・TPP・THAADで成果を出すべきだ

Posted October. 09, 2015 07:27,   

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16日、ワシントンで開かれる韓米首脳会談は、朴槿恵(パク・クンヘ)政府外交の成否を分ける変曲点と言っても過言ではない。米国と日本が手を握って中国に対抗する対決構図が深刻化する局面であり、韓国の国益最大化の外交力が切実だ。北朝鮮核問題をはじめとする韓米の懸案も、「光の漏れる隙もない関係」という修飾語にとどまらず、実質的な解決策を導き出さなければならない段階になった。

今回の訪米には、韓民求(ハン・ミング)国防部長官が同行する。通常、大統領の海外歴訪は合同参謀議長が同行し、国防長官は国内で北朝鮮の挑発に備えるため、非常に異例のことだ。韓米間には、韓国型戦闘機(KFX)事業技術移転や高高度ミサイル防衛体系(THAAD)の配備をはじめとする軍事懸案が山積している。にもかかわらず韓長官は8日、国政監査で、THAADは議題ではなく、KFX技術移転については「(協力を要請する)手紙を米国防長官に送り、近く返事が来るだろう。それを見て検討する」とのんきに答えた。

約10年後に領空防衛の責任を負うKFX事業が、米国の技術移転拒否で「あき缶事業」になる状況だ。にもかかわらず、議論することもできないなら、韓米同盟は何の意味があるのか。韓長官は、カーター米国防長官と談判してでも、技術移転を成功させなければならない。THAAD議論を避けることも誤りだ。国内で論争が続き、中国が露骨に配備に反対しているにもかかわらず、韓米が扱わないのは深刻な職務遺棄だ。両国首脳が配備の有無を明確にしてこそ、韓米間の不必要な誤解を取り除くことができる。

今回の韓米首脳会談は6月が予定だったが、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大で延期になり、4月の日米首脳会談、9月の米中首脳会談に続き開かれることになった。安倍晋三首相が、「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の改定で、両国の軍事同盟を格上げさせたのに続き、21世紀の新たな通商秩序を構築する環太平洋経済連携協定(TPP)の合意を主導したことも、韓国には手に余る挑戦だ。米中首脳は対立の拡大よりも協力を強調した。

今回の首脳会談で、日米関係の格上げが韓米同盟の弱体化につながることがないよう具体的な結果を生まなければならない。TPPについても韓米首脳が率直な対話をしてこそ、経済協力の不確実性を取り除くことができる。朴大統領が中国戦勝記念軍事パレードに出席したことで、米国の朝野で提起された中国傾倒の憂慮を払拭することも、韓米同盟強化のために急がれる。