Go to contents

[社説]朴大統領と潘基文総長との7回の面談、国内政治とはたして無縁か

[社説]朴大統領と潘基文総長との7回の面談、国内政治とはたして無縁か

Posted September. 30, 2015 07:33,   

한국어

朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は3日4泊間の短い国連訪問期間中、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長と計7回も会った。潘総長は、朴大統領がニューヨークに到着した初日、官邸に朴大統領を招いて晩さん会を行った。セマウル運動高位級特別行事の時は、自分の経験談まで紹介しながら、朴大統領の「セマウル外交」を積極的に後支えした。国連の付属行事には、事務総長がほとんど出席しないという慣例を破った破格の礼遇だ。そのため、政治圏では、「潘・朴の連帯」という言葉まで出ている。

今回の国連総会には、世界各国の国家元首や政府のトップ160人余りが大勢出席し、激しい外交戦を繰り広げた。米中首脳会談で、中国の習近平国家主席は、「国連安保理の決議に反するいかなる行動にも反対する」と述べ、北朝鮮に対して初めての公な警告メッセージを送った。朴大統領は国連総会での基調演説で、「北朝鮮が思い切って核を放棄し、開放や協力の道に進めば、積極的に支援する」と宣言した。朴大統領は、北朝鮮の核を抑制するため、国際社会の協力を求める多国間外交の多忙な日程をこなしながら、頻繁に潘総長と面談したことになる。

潘総長が、大統領選挙に出馬しないとはっきり口にしたことは一度もない。好きな大統領選挙候補を聞く最近のとある世論調査では、潘総長が21.1%でトップについた。与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表(14.1%)と最大野党新政治民主連合の文在寅(ムン・ジェイン)代表(11.2%)がその後を次いだ。朴大統領と潘総長との国連での頻繁な面談を目にしながら、適当な大統領選挙候補のいない親朴(親朴槿恵系)側と潘総長とをつなげてみるのも無理はない。

潘総長が先月、朴大統領が出席した中国軍事パレード行事に出席したのも国内政治向けだという噂が出回った。潘総長は、残りの任期中、国内政治に気を使うよりは、国連のトップとしての役目を果たすことに全力を尽くし、成功した事務総長になるのが、今としては最善だ。

朴大統領は先月7日、大邱(テグ)ソムン市場などを訪れた際、地元の議員らを一人の呼ばず、遠回しに総選挙での全員入れ替えのシグナルを送ったという声が出ている。国内政治の現状と関連し、朴大統領の潘総長との面談も、純粋な外交目的には映らない。大統領が国内政治に気を使うため、 混乱なシグナルを送ったり、安保外交をないがしろにすることがないことを願う。