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日本ツアー初優勝のキム・ハヌル「ゴルフ人生の終わりかと思いました」

日本ツアー初優勝のキム・ハヌル「ゴルフ人生の終わりかと思いました」

Posted September. 23, 2015 07:03,   

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「二度と優勝できないまま終わるのかと思いました。ゴルフをやめようかとも思いましたけど、こんな日が訪れて、飛び上がるほど嬉しいです」

キム・ハヌル(27=ハイト真露)は同僚や先輩後輩、ゴルフ界の関係者からの祝福のメッセージへの対応に追われていた。韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)の具滋溶(ク・ジャヨン)会長は、「秋夕(チュソク=陰暦8月15日の祝日)に大きな贈り物を持ち帰って来た」とキム・ハヌルの活躍を褒め称えた。ファンが次々と集まり、インタビューの場所を変えなければならなかった。22日、韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアー・YTNボルビックプロアーム大会が開催された京畿道楊州(キョンギド・ヤンジュ)のレイクウッドCCでキム・ハヌルに会ったときのことだった。

日本女子プロゴルフ(JLPGA)ツアー・マンシングウェアレディース東海クラシックで優勝したキム・ハヌルが20日、帰国した。国内ツアーで通算8勝を挙げ、2度も賞金王を経験しているキム・ハヌルは、今シーズン、さらなる夢を目指して日本ツアーに進出した。だが、今回初優勝を飾るまで、極端な不調に苦しんだ。

先月までの17大会で、トップ10入りは一度もなかった。賞金ランキングが40位後半に止まり、50位まで与えられる来シーズン出場権も保障がなかった。キム・ハヌルは、「日本のゴルフ場はフェアウェイの両端に一抱えもある大木がぎっしり立っていて、ティーボックスに立つと気が縮こまって、もどかしさを感じた。ティーショットが不安だから、全てのプレーが思うようにいかなかった」と話した。また、「日本で良く言われたことが『ハヌルさん、帽子』という日本語だった。クラブハウスでは帽子を脱ぎなさいということだった。雨具も着れない」と言った。言葉が通じない上、韓日両国のゴルフ文化の違いからくる違和感に戸惑いを感じたという。

精神的に苦しくなり、宿舎で一人で何度も泣いたというキム・ハヌルは、国内復帰か日本残留かの岐路で独り立ちを宣言した。2週前のJLPGA選手権大会から、身の周りの世話をしてくれた両親と離れ、一人でツアー生活を送っている。

「父が同行するときは、言われる通りに従っていたし、練習も時間潰しに汲々としていた。一人で洗濯や食事などをしながら、責任感と集中力が鍛えられた。パット練習を1日3時間ずつした。申智愛(シン・ジエ)コーチから『変ったね』と言われた。改めてゴルフを感じている」。

ティーショット修正のきっかけになったのは今月初めに出場したKLPGAツアー・ハンファ金融クラシックだった。大会コースのフェアウェイが狭く、ラフが大変深かったので、精度を上げるのに集中したことが奏効したと言う。

キム・ハヌルは、JLPGA選手権で今季初めて10位入り(5位タイ)を達成して自信をつけた後、初めて優勝トロフィーに口付けしながら喜びの涙を流した。賞金ランキングも25位まで上げた。「軽い気持ちで今季の残り試合に臨められそうだ。ゴルフ人生の後半戦が、今ようやく始まった感じだ」。キム・ハヌルの晴れやかな笑顔が、秋の空のように輝いていた。



kjs0123@donga.com