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[社説]朴大統領は習主席とオバマ大統領の間で核解決策を調整せよ

[社説]朴大統領は習主席とオバマ大統領の間で核解決策を調整せよ

Posted September. 01, 2015 06:54,   

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米朝対話の窓口役であるシドニー・サイラー米6者協議特使が辞任した。後任は空席のままにしておくというワシントンの考えは、オバマ大統領は残る任期中に北朝鮮の核問題を解決することに関心がないと解釈できる。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が9月2日に中国を訪れ、習近平国家主席に北朝鮮の核問題解決と韓半島の平和統一に向けた協力を要請するだろう。だとしても米国が積極的に乗り出さなければ、核問題解決の進展は期待できない。

韓国、米国、日本は先月31日に東京で開かれた6者協議次席代表会議で、意味ある非核化交渉のテーブルに北朝鮮がつくようにするために、強力な圧力と積極的な対話努力を並行するという方針を再確認した。また韓米日は、北朝鮮が10月10日の労働党創建70周年に長距離ミサイル発射などの挑発をした場合、国際社会が強力に対応するというメッセージを伝えることでも協調することで一致した。サイラー特使はこの会議の米国代表だった。そのサイラー特使を米国がなぜこの時点で更迭するのか、背景を考える必要がある。

6者協議は、2008年12月の首席代表会合から開かれていない。北朝鮮が2度目の核実験(09年5月)と3度目の核実験(13年2月)に続き、4度目の核実験動きを見せているにもかかわらず6者協議が稼動しないのは、何度も合意を破った北朝鮮の責任が大きい。米国は、6者協議再開の条件として北朝鮮が「核とミサイル実験の猶予、核活動の中止」など非核化に真正さを見せなければならないという考えだ。一方、中国は条件のない対話再開を要求している。明確に異なる両国の間で韓国はまだ解決策を見出せていない。

朴大統領は9月2日の韓中首脳会談に続き、来月16日にはオバマ大統領とワシントンで韓米首脳会談を行う。北朝鮮核問題に対する米中首脳の意見を聞き、立場の違いを縮める解決策を仲裁できる良い機会だ。中国が提示した「韓半島非核化」を越える創造的な解決策を出すことに、朴大統領が積極的な役割を果たさなければならない。対中外交が成功するかどうかも、北朝鮮核問題の解決策をどのように講じるかにかかっている。