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[社説]潘基文総長の中国行事出席に反対する日本、北東アジア外交戦が始まった

[社説]潘基文総長の中国行事出席に反対する日本、北東アジア外交戦が始まった

Posted August. 31, 2015 07:08,   

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国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が来月3日に中国・北京で開かれる抗日戦争勝利70周年記念行事の軍事パレードに出席することに対して、日本が「中立性に問題がある」と抗議した。

日本外務省は、「中国の記念行事は過去に焦点を当てたもので、国連は加盟国が未来志向的な態度を取るよう促さなければならない」という意見を伝えたという。国連加盟国が第3国で開かれる行事への出席をめぐって国連事務総長に抗議することは異例だ。第2次大戦終戦70年を迎えたが、依然として心からの反省を避ける安倍晋三政府が潘事務総長の国籍を意識して抗議したのなら、偏狭と言わざるを得ない。

潘事務総長は、「過去を振り返り、私たちがいかなる教訓を学んできたのか、その教訓を基に私たちが明るい未来に向かってどのように進むのか知ることが重要だ。それが(軍事パレード出席の)主な目的だ」と異例にも詳細かつ毅然に説明した。国連事務総長として、日本が歴史に対して見せる退行的態度に強い拒否感を示したのだ。

安倍首相は中国から招待を受けたが、出席をあきらめた。「中国人民抗日戦争および反ファシズム戦争勝利70周年記念行事」自体思わしくないうえ、敗戦国の代表として参加するには自尊心が傷つくのだろう。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の出席も日本には対中外交の損失として迫るだろう。

中国の記念行事をめぐる世界各国の外交戦が激しくなっている。中国は、国際的な影響力を高めるために大々的な記念行事を準備した。27日には東シナ海で大規模な軍事演習を行い、東海(トンヘ・日本海)ではロシアと9日間の合同軍事演習を行って力を誇示した。欧米各国指導者の記念行事の欠席は、中国の勢力誇示に対する反対の思いが込められている。朴大統領も、中国の膨張主義に同調するという誤解を受けることを憂慮し、苦慮してきた。朴大統領の訪中は、日本帝国主義に対抗して共に戦った韓中の歴史を振り返り、韓半島の平和に向けた努力に重きがあるということを世界に理解させる必要がある。

北朝鮮は崔竜海(チェ・リョンヘ)書記が出席するが、中国が崔書記を通じて金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に送るメッセージは、中朝、南北関係に影響を及ぼすだろう。日本が中国の外交的イニシアチブに反発することになれば、韓米日の対北協力に悪影響を及ぼすことも憂慮される。朴大統領は、北東アジア主要国の指導者で唯一記念行事に出席する。北東アジア情勢を韓国に有利にする外交能力を発揮する機会だ。