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[社説]訪中の朴大統領、確かな対北協力で韓半島の平和を堅固にべきだ

[社説]訪中の朴大統領、確かな対北協力で韓半島の平和を堅固にべきだ

Posted August. 28, 2015 07:13,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が来月3日に北京で開かれる中国の「抗日戦争勝利70周年」の記念行事である軍事パレードに出席する。政府は、主催国の中国を尊重し、中国の軍事的「堀起」に焦点を合わせた記念行事への出席に否定的な米国を配慮しつつ、慎重に結論を下した。米国務省が「韓国の決定を尊重する」と明らかにし、記念行事への出席が韓米葛藤の素地になる憂慮はひとまずなくなった。

大統領府は、「韓半島の平和と統一に貢献する中国になることを願い、中国で韓国の独立抗争の歴史を称える点を考慮して、軍事パレードに出席することを決めた」と説明した。最大貿易国である中国との経済協力、北朝鮮に対する影響力などを考慮すれば、中国の切実な訪問要請に応じることが外交的に有益だ。朴大統領は記念行事に先立ち、2日に習近平国家主席と首脳会談を行い、4日には上海大韓民国臨時政府庁舎の再開館式に参加する。

朴大統領がVIPとして参加する一方、北朝鮮からは崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党書記が参加し、血盟関係という中朝関係は色あせた。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は習主席と一度も会っていないが、韓中首脳会談は6度目になる。この点からも明らかな北朝鮮の外交失敗だ。中国ではすでに韓中関係が中朝関係よりも緊密になったという分析が出ている。朴大統領が習主席の隣に立っている姿を見れば、14億の中国人も密接な韓中関係を実感するだろう。

北朝鮮は、10月10日の労働党創党70周年を大々的に祝うために準備している。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性もある。北朝鮮が弾道ミサイルを発射すれば、中国が強調する韓半島の安定が壊れる。韓中は今回の首脳会談を北朝鮮の挑発を抑制する機会に活用しなければならない。

米国のオバマ大統領は26日、安倍晋三首相に電話をかけ、40分間に渡って首脳会談を行った。米国の意見を尊重して記念行事に参加しない安倍首相に対する感謝を示したのだろう。第2次世界大戦の敗戦国である日本が「抗日戦争」を主題にした中国の戦勝記念行事に出席することは快くないだろう。外交・軍事的膨張に対応する同盟の強化を最優先課題とするオバマ大統領は、朴大統領よりも安倍首相が協力に努めたと判断するかもしれない。ともかく韓中協力の拡大が韓米同盟の損傷につながるゼロ・サムゲームになっては困る。

朴大統領が、欧米諸国の中でほぼ唯一軍事パレードに出席するという例外性を上回る韓中懸案が今回の訪中に込められている。朴大統領は、訪中で確かな協力を通じて韓半島の平和を定着させる契機にしなければならない。