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[社説]北朝鮮軍の進化を考慮し、戦争計画を修正せよ

[社説]北朝鮮軍の進化を考慮し、戦争計画を修正せよ

Posted August. 27, 2015 07:07,   

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米国防総省が、北朝鮮の地雷挑発後、戦争計画を見直しているという。北朝鮮は今回の事態で、48時間以内に拡声器宣伝放送を中止するよう韓国に最後通告をした後、潜水艦、空気浮揚艇、特殊戦兵力の核心戦力を迅速に配備した。基地を離れた約50隻の潜水艦は韓米の監視網は外れ、平安北道鉄山(ピョンアンプクト・チョルサン)にあった空気浮揚艇約20隻はペクリョン島などへの奇襲が可能な高岩浦(コアムポ)に前進配備された。非武装地帯(DMZ)付近前方には特殊部隊が投入された。北朝鮮が戦時体制時にどのような攻撃方式を選ぶのか露にしたわけだ。これまで米国と韓国が予想していたものとは異なる方式だった。

韓国国防部は26日、国会国防委員会で、北朝鮮の追加挑発に備えて韓国と米国が合同作戦企画チーム(Operation Planning Team)を設置したと報告した。韓米が有事の際の両国の作戦計画を話し合う組織を地雷挑発を受けて稼動したということだ。韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」の期間だったが、北朝鮮が同時多発的に挑発した場合、効果的な対応が困難だったかも知れない。

米国は、韓半島の全面戦争に備えた作戦計画「5027」、北朝鮮の急変事態に備えた作戦計画「5027」を立て、安全保障の現実に合わせて変えている。作戦計画「5027」は、韓半島で全面戦争が起こった場合、兵力69万人、空母5隻、艦艇約160隻、航空機約2500機を派遣する。これらの増援軍が到着するまでは、韓国軍と在韓米軍だけで北朝鮮の攻勢に対抗しなければならない。一方、北朝鮮は米国が本格介入する前に、ソウルなど韓国の核心拠点を短時間で占領する戦略を立てている。そのような奇襲意図と能力があることが今回明らかになった。北朝鮮の速戦即決シナリオを考慮して、戦争計画をより現実的なものにする必要がある。核、ミサイル、生物化学兵器、サイバー攻撃など予想可能な北朝鮮のあらゆる韓国侵略シナリオに備えなければならない。

北朝鮮は、全面戦争を行う能力がなく、客観的な軍事力も韓米に比べて劣勢であるため、より巧妙に韓米の弱点を狙うだろう。力が強く、図体が大きければ戦いに勝つというわけではない。作戦計画をさらに精巧に整える必要がある。北朝鮮は、今回露にした戦争計画を修正する可能性がある。このような点まで見通して態勢を整えてこそ、挑発を抑制することができる。