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映画「マイノリティリポート」のように…仮想現実の物体を操作

映画「マイノリティリポート」のように…仮想現実の物体を操作

Posted August. 05, 2015 07:22,   

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立体眼鏡をかけた人が手を挙げて虚空をポンポンとつくと、画面の中に積まれていた木切れが一つ押されて落ちる。そのあと、画面の中のほかの人も、棒を一つ押し出した。いわば、「仮想現実ジェンガ」ゲームだ。彼らはお互い、別の空間で仮想現実にアクセスして、ゲームを楽しんでいる。

韓国科学技術研究院(KIST)のパク・ジョンミン主任研究員は、仮想現実の中の物体を実際のように操作する技術を開発したと、4日明らかにした。近いうちに複数の人が仮想現実装置を利用して、お互い、離れたところで同時にゲームを楽しんだり、医療人が仮想現実で予め手術シミュレーションをすることができる見通しだ。

研究チームは、3次元(3D)テレビやマイクロソフトのゲーム機「エックスボックス」に使われる

動作認識センター「キネクト(kinect)」を利用して、仮想現実の中の物体を操作する方法を考案した。まず、3Dテレビ3台をつなげた後、その上にセンサー2つを設置した。さらに、鏡に3Dテレビに出てくる映像を写して、センサーに仮想空間の座標を入力した。センサーが実際の空間で動くユーザーの動作情報を認識に、仮想と実際空間との座標情報を統合処理させたのだ。ユーザーは、立体眼鏡さえかければ、3D映像の中でまるで自分がものを動かしているような経験をすることができる。

マイクロソフトも似たような仮想現実装置を開発したが、装置が複雑なだけでなく、操作できる空間も、縦、横、幅がそれぞれ60センチに過ぎなかった。しかし、研究チームが開発した装置は、これより2.3倍ほど大きなスペースで自由に仮想現実の中の物体を動かすことができる。誤差も5ミリほどで精度も高い。特に、別の場所にいる人たちが同時にネットワークにアクセスして、同じ物を動かすことができるのが特徴だ。この装置は、国内特許と米国特許を取得している。



jxabbey@donga.com