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黄教安首相、「安心しても良い」と事実上MERS終息宣言

黄教安首相、「安心しても良い」と事実上MERS終息宣言

Posted July. 29, 2015 07:16,   

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政府が中東呼吸器症候群(MERS)感染者発生から69日ぶりに、MERSコロナウィルスの感染が事実上終息したと宣言した。

黄教安(ファン・ギョアン)首相は28日、政府ソウル総合庁舎で開かれた第35回MERS対応汎政府対策会議で、「(MERSについては)もう安心しても良いというのが政府と医療界の判断だ」とし、「MERSによる不安感を全て捨て去り、経済活動や余暇活動、学校生活など一切の日常生活を正常化してほしい」と訴えた。

今回の宣言は、今月4日以降、新たな感染者が出ていない上、集中管理病院が20日付で全て解除され、27日には全ての隔離者が隔離から解除されるなど、MERSコロナウィルス感染者が新たに発生する可能性がなくなったという判断によるものだ。またMERS感染騒動で落ち込んだ経済に活力を吹き込む狙いも見受けられる。

政府は今後、中央MERS管理対策本部をMERS状況室とMERS後続措置タスクフォース(TF)に再編して運営する方針だ。病院の救急室に設置している選別診療所は維持し、肺炎患者の隔離措置や中東地域からの入国者に対する検疫活動などは続ける。MERSコールセンター(109番)は状況が完全に終了まで運営され、今後も感染症の通報番号として活用する計画だ。また、感染の恐れがある病棟から看護士が看病人の役割を兼ねる包括看護サービスを拡大し、多床室病室の構造や韓国ならではの見舞い文化も改善していくことにした。

現在残ったMERS患者は1人で、以前から患っているリンパ腫のために治療に時間がかかっているという。世界保健機関(WHO)の勧告基準では、同患者が陰性判定を受けてから28日(最大の潜伏期の2倍)が経過してから、公式にMERS終息宣言を行うことができる。