Go to contents

[オピニオン]浮かばれない韓国人原爆犠牲者

[オピニオン]浮かばれない韓国人原爆犠牲者

Posted July. 27, 2015 07:18,   

한국어

日本の広島平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑は、日本が建てた原爆死没者慰霊碑とわずか205歩しか離れていない。日本の被爆70年を控え、先週広島を訪れた時、距離を測ってみた。1945年8月6日、米軍のB29爆撃機が広島上空で原爆を投下し、20万人の死者が出た。そのうち2万人は韓国人だ。歴代の日本の首相は毎年、原爆死没者慰霊碑で行われる追悼式に出席し、すぐそばの韓国人慰霊碑には目もくれなかった。

◆原爆死没者慰霊碑の前には、様々な被害資料を集めた平和記念館がある。誰でも犠牲者の遺骨や建物の残骸を見れば、原爆の恐るべき威力と戦争の惨状に言葉を失う。しかし、記念館で戦争を起こした日本の責任と反省を目にすることはできない。日本は最初から最後まで慰められなければならない被害者だ。強制徴用で犠牲になった韓国人への言及もない。戦争による人間性破壊に国境はないが、日本の被爆の記憶は人類普遍の見解とは程遠い。

◆韓国人慰霊碑は公園の外に建てられ、29年が経った99年に現在の場所に移された。11年、高麗(コリョ)大学と早稲田大学の学生が慰霊碑の横に追悼の思いを込めて韓国の五葉松を植えたが、これもまた受難を経験した。昨年4月16日、夜中に木が消えた。右翼の仕業と見られるが、犯人は捕まらなかった。学生たちは今年8月5日、先輩が植樹をしたその場所に1メートルの五葉松を再び植える予定だ。

◆広島は依然として「2つの顔」だ。韓国の駐日広島総領事が平和記念館長に韓国館の造成を要請したが、「外国人犠牲者の待遇に悩んでいる」という返事だけ帰ってきた。日本は慰霊碑に「(戦争を起こした)過ちを繰り返さない」という約束を刻んでいる。安倍晋三首相が終戦70年を機に韓国人慰霊碑を訪れるなら、どの言葉よりも強い戦争責任の認定と反省になるだろう。そのような姿を見せることができるか疑問だが。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com



hnbhang@donga.com