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[社説]劉承旼氏を取り巻く与党の泥仕合、国政はどこへ

[社説]劉承旼氏を取り巻く与党の泥仕合、国政はどこへ

Posted July. 04, 2015 07:04,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を動かすことができる唯一の参謀は、世論調査だけだという言葉がある。3日の韓国ギャラップの調査結果、朴大統領が国会法改正案に拒否権を行使したことに対して、「よくやった」という回答が36%で、「誤りだ」(34%)より誤差範囲内だが多かった。しかし、劉承旼(ユ・スンミン)院内代表に対しては、「辞任してはいけない」(36%)が「辞任すべきだ」(31%)より高かった。セヌリ党支持層で見ると、辞任論(45%)が辞任反対論(26%)を大きく上回った。

朴大統領の支持率が高いセヌリ党支持層では、大統領の意向と院内代表の所信が一致しない状況では院内代表が退くことが道理と考える人が多いだろう。野党支持層が入っていることを考慮しても、一般国民の間では国会議員が選んだ院内代表を大統領が気に入らない場合、民主政党の価値を否定するという意見が多いのも現実だ。

3日に開かれた国会運営委で、李丙鏻(イ・ビョンギ)大統領秘書室長は、「大統領府が出席したのは、(国会運営委員長を兼ねる)劉承旼院内代表を大統領府が認めるということか」という質問に、「ここで申し上げることではない」と返事を控えた。与党の院内代表を大統領が「拒否する」状況は変わっていないことを示す言葉だ。

1人の与党院内代表の進退問題が、党の分裂を助長し、党政協議まで停止し、国政に甚大な影響を及ぼす昨今の状況は正常でない。朴大統領が劉院内代表に対する不信任の考えを持ち続ける状況で、劉院内代表が持ちこたえ、大統領と親朴(親朴槿恵)勢力が劉院内代表を拒否することが続くなら、2人とも敗者となるゲームになるだろう。

国政に共同責任を負う大統領と政権与党が、片方の完勝や完敗を目指して自尊心対決を展開する場合、国政はもとより党に致命的な損失を与えることになる。劉院内代表に対しては親朴議員と一部の最高委員まで加勢して辞任を迫っている。だからといって劉院内代表がやすやすと退くとは思えない。国会で「(大統領と)いつでも対面が可能だ」と3日に明言した金室長と与党党代表が、朴大統領と劉院内代表の体裁のいい一歩後退を仲介して提案すべきだろう。