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岐路に立つ劉承旼氏、政治将来の損得勘定は

岐路に立つ劉承旼氏、政治将来の損得勘定は

Posted July. 01, 2015 08:57,   

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与党セヌリ党の劉承旼(ユ・スンミン)院内代表は30日、本来の業務に集中した。劉院内代表は同日午前、院内対策会議で、「明日(7月1日)与党政府間協議を開き、追加補正予算案を綿密に検討した後、国会が速やかに処理できるよう野党の協力を求める」と述べた。そして、金賢雄(キム・ヒョンウン)法務部長官候補の人事聴聞会と国会政治改革特別委の活動の準備も徹底するよう求めた。29日の緊急最高委員会議で、自分の進退をめぐって2時間20分も繰り広げられた激しい攻防については努めて冷静を装った。劉院内代表側は、「政治状況に関係なく、劉院内代表は与えられた業務に最善を尽くす考えだ」と強調した。

しかし、内心は複雑なようだ。一部の院内副代表は、劉院内代表に「辞任せず、大統領府と対話して解決すべきだ」と提案した。劉院内代表の側近の一人は、「本人はまだ去就について決心がついていない」とし、「いくら周りが言っても、結局は本人が決める問題だ」と述べた。劉院内代表は当初、1日に追加補正を話し合う与党政府間協議を主宰する計画だったが、主宰者が突然元裕哲(ウォン・ユチョル)政策委議長に変わった。その背景をめぐって、劉院内代表の複雑な心理が反映されたのではないかと見られている。

いずれにせよ劉院内代表は最大の政治的岐路に立たされた。劉院内代表の決心は、院内代表職を辞任するかどうかを離れ、政治的将来がかかっているという見方が多い。劉院内代表の選挙区は、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の政治地盤である大邱(テグ)東乙だ。朴大統領は先月25日の閣議で、「背信の政治は、選挙で国民の審判を受けなければならない」と述べ、事実上、劉院内代表を非難した。このような空気を利用して、大邱では劉院内代表の辞任を迫るライバルたちの声も出ている。

むろん、先月25日の朴大統領の「爆弾発言」が意外なバタフライ効果を生む可能性もある。劉院内代表は、与党の次期大統領選候補の支持率調査で、先月に比べて2階段上昇し4位を記録した。現在の権力と対抗する姿が効を奏し、全国区の人物として急浮上した。

大邱、慶尚北道(キョンサンプクト)の世論を注視する劉院内代表は、長い目で対応する考えだという。院内代表を辞任するかどうかを越え、大きな絵を描いているようだ。政界では、劉院内代表が「政治は生物」という言葉を念頭に置いていると見ている。