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崔羅蓮、8番アイアンで今季2勝目 NWアーカンソー選手権

崔羅蓮、8番アイアンで今季2勝目 NWアーカンソー選手権

Posted June. 30, 2015 09:21,   

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最終日の崔羅蓮(チェ・ナヨン=28・SKテレコム)のパットは何度のカップに嫌われた。2〜3メートルの短いパットを逃し続けるうちに首位の座も明け渡した。しかし崔羅蓮には、パットを必要としない魔法の兵器があった。彼女が最も得意とする8番アイアンだった。

崔羅蓮が見事な2度の8番アイアンショットで米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー・ウォルマートNWアーカンソー選手権の頂点に立った。

アーカンソー州ロジャースのピナクルCC(パー71・6374ヤード)で最終日の29日に行われた第3ラウンド。前日まで2位に2打リードした単独首位だった崔羅蓮は、13番までパットが乱れ、1打を失っていた。順位も2位に下がった。

雰囲気を一気に変えたのは16番(パー4)で出たショットイーグルだった。3番ウッドでティーショットを打った後、ピンまで残る距離は145ヤード。崔羅蓮は躊躇うことなく8番アイアンを振り抜いた。ピンに向って飛んだボールは、グリーンの上で一度跳ねた後、カップに吸い込まれた。一気に2打を減らした崔羅蓮は、再び首位に立った。

崔羅蓮は、試合終了後「どのクラブが一番良いかと言う質問を受けるたびに、8番アイアンだと答えたきた。8番アイアンでは中学校3年の時から、一定して140〜145ヤードを飛ばせた。今日もインパクト瞬間の感じが良かった。ギャラリーの間で拍手が沸いたのでピンの近くにつけたのかと思ったら、カップに沈んでいた。信じられないくらい嬉しかった」と話した。

勝利の女神が崔羅蓮に軍配を上げた理由は、次の17番(パー3)の距離も145ヤードだったからだ。崔羅蓮は、もう一度8番アイアンでショットをしたが、今度はカップのすぐ横にボールが止まった。軽くタップ・イン・バーディーを成功させた崔羅蓮は、同日、試合開始のときと同じように2打差の首位に立った。崔羅蓮は、「あいにく17番でも距離を測ったら同じ距離が出たので同じクラブで打った。直前のホールショットが物凄く良かったので、その感覚を活かして打った」と振り返った。

崔羅蓮は18番をパーで終え、通算15アンダー198を記録し、2位宮里美香(日本=13アンダー200)を2打差で振り切って優勝した。2月のコーツ選手権の優勝に次いで今季2勝目でLPGA通算9度目の優勝だ。崔羅蓮は「正直、パットが振るわなかったけど8番アイアンのお陰でパットなしに優勝することができた。今大会は、自分で考えても奇跡的な大会だった」と語った。

優勝賞金30万ドル(約3億4000万ウォン)を追加した崔羅蓮は、LPGAツアー史上10番目に通算賞金1000万ドルも突破した。この日までの賞金総額は1023万6907ドル(約115億ウォン)。韓国人選手としてはパク・セリ(1256万3660ドル)、朴仁妃(1137万3484ドル)に次いで3番目だ。

崔羅蓮は、「シーズンを始めるとき通算賞金1000万ドル突破も目標の一つだった。金額の問題ではなく、パク・sリや朴仁妃という最高の選手たちと並んだことに大きな意味がある」と話した。今シーズンの残る目標としてメジャー優勝を挙げた崔羅蓮は、来月9日に開幕するメジャー大会の全米女子オープンに出場する。