Go to contents

韓国のAIIBの持ち分率3.81%で5位、29日北京で署名式

韓国のAIIBの持ち分率3.81%で5位、29日北京で署名式

Posted June. 30, 2015 09:21,   

한국어

中国が主導する初の国際金融機関・アジアインフラ投資銀行(AIIB)が発足準備を終えた。中国政府は29日午前、北京人民大会堂で、韓国など創立メンバー57か国の代表が出席した中、AIIB協定文の署名式を行った。

署名式には57メンバー諸国の代表がすべて出席したが、国内手続きが終了した50か国のみが署名した。残りの国々は年内に署名する予定だ。持ち分50%以上、10か国以上が国内批准手続きなどを終えれば、協定文は公式発効され、AIIBは正式に発足することになる。発足時期は年内となる見通しだ。

署名式に韓国代表として出席した崔鍫煥(チェ・ギョンファン)副首相は、署名式前日の28日に行った説明会で、「北朝鮮は投資を必要としており、投資できる環境さえ整えれば、韓国がAIIBの北朝鮮支援を止める理由などない」と明らかにした。さらに、「AIIBが支援するプロジェクトのうち、韓国政府が重点を置いている『ユーラシアイニシアティブ』に関わる事業が選ばれるよう努力していきたい」と語った。

AIIB協定文によると、中国は30.34%の持ち分と26.06%の投票権比率で、最大出資国となった。これで中国は投票権の75%以上の賛成が必要な重要事案(非メンバー国への支援や資本金変更、理事会規模、協定文改訂など)についても事実上、拒否権行使が可能になった。AIIB本部は北京に置き、初代総裁も中国人が就く可能性が高い。

韓国は持ち分3.81%と投票権3.50%で、域内(アジアやオセアニア)では4位、全体では5位だ。韓国は、持ち分に基づいて資本金37億4000万ドルが割り当てられ、実際の納入金は7億5000万ドルであり、今後5年間で分割納入する。AIIBは、創立メンバー諸国のうち、一部が割り振られた持ち分の一部を放棄し、資本金982億ドルで発足することになる。

一方、習近平国家主席は、署名式直後、メンバー諸国の代表らとの懇談会で、「中国は国際発展事業のため、力の限り、最善の貢献をしていきたいと思う」と明らかにした。習主席は、創立メンバー諸国の協定文署名については、「AIIBは意味ある第一歩を踏み出した」と述べ、「各国は団結協力、開放抱擁、共同発展のために誠実な行動を示した」と評した。