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三星物産・第一毛織の合併阻止に出たエリオット・シンガー氏は誰?

三星物産・第一毛織の合併阻止に出たエリオット・シンガー氏は誰?

Posted June. 30, 2015 09:22,   

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「彼は経済的な計算でお金を稼ぐのではない。自然災害や政治的暗殺、経済混乱を利用して稼いでいる。醜悪な政治の力を借りてお金を稼いでいるのだ」

米国の調査報道専門のジャーナリスト、グレッグ・パラスト氏は25日、ニューヨーク・マンハッタンで本紙の単独インタビューに応じ、エリオット・マネジメントのポール・エリオット・シンガー氏(写真)の投資方式について、こう言い切った。エリオットの過去10年間の軌跡を取材して得た結論だとも話した。特定国や自国産業が潰れようがどうなろうが構わない人だという。

パラスト氏は、シンガー氏が米国の製造業の心臓である自動車産業が窮地に陥っている状況を利用して1兆ウォンを得たとも主張した。シンガー氏が、2008年、倒産危機に陥ったゼネラル・モーターズ(GM)の子会社、デルファイを売買する過程で巨額を得ており、その余波で3万5000の雇用が消えたと説明した。

パラスト氏はエリオットが三星(サムスン)物産と第一毛織の合併に反対していることに触れ、「経済論理でお金を稼ごうとしているのではないはずだ」と言い、「(雇用など社会的責任を重視する)韓国式経営の慣行を破れば、新たな株主の価値が生まれると信じている。自分が介入して三星側から、ある種の『特別な補償』を引き出したい思惑があると推測する」と話した。その上で「彼の三星物産株を買い集めて合併に反対する動きも、長期化する公算が大きい」と警告した。

エリオットは最近、他のヘッジファンドの表を積極的に結集しているという。別の海外ヘッジファンドであるメイソン・キャピタル・マネージメントも最近、三星物産の株2.2%を確保しているとされる。