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[社説]「核と経済の並行開発」に反対の米中、北朝鮮に行動で示すべきだ

[社説]「核と経済の並行開発」に反対の米中、北朝鮮に行動で示すべきだ

Posted June. 27, 2015 06:46,   

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中国が米国と共に、北朝鮮の核・経済並行政策に反対する立場を明確にした。米国を訪れた劉延東副首相、汪洋副首相、楊潔チ外交部長など中国代表団は24日(現地時間)、米国のオバマ大統領と会い、「核と経済を同時に開発しようとする北朝鮮の努力は成功しない」という点で意見が一致した。事実上、米中首脳が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に送る「並行政策放棄」の警告だ。

金第1書記は2013年3月、朝鮮労働党中央委員会で並行政策を採択した。2012年4月に憲法に核保有を明示したのに続き、核開発を課題に設定した。金第1書記は、6者協議を通じて核を放棄できるという考えを示した故金正日(キム・ジョンイル)総書記とは完全に違う道を進んでいる。金第1書記を阻止するには、より強力な手段を動員することが避けられなくなった。

中国の専門家たちは今春、米国の専門家との非公開会合で、「北朝鮮がすでに20個の核弾頭を保有している可能性があり、来年までに核兵器を倍に増せるだけの濃縮ウランを保有している可能性がある」と明らかにした。米国は、北朝鮮の核兵器を最大10個と見ているが、最近議会に提出された国防授権法に「北朝鮮は核武装国」という表現が登場するなど、北朝鮮の核はすでに足下の火だ。状況が切迫しているにもかかわらず、北朝鮮の核問題解決に向けた6者協議は08年12月から開かれていない。6者協議議長国の中国は責任を痛感しなければならない。

中国は、北朝鮮と対話する機会が多い。中国は原油の供給をはじめ、北朝鮮経済の命の綱を握っている。9月3日の第2次世界大戦戦勝記念パレードは良い機会だ。金第1書記を招待するには、中朝協議が行われなければならない。北朝鮮側に中朝関係改善と経済回復のためには核放棄が唯一の道であることを明確に示し、核解決の糸口を見出さなければならない。中国が言葉だけで北朝鮮の核に反対すると言い、実質的に阻止行動に出なければ、北朝鮮から「屏風の虎」と見られることになる。米国も、並行政策への反対が北朝鮮の変化を引き出す契機になるよう中国の行動を求めなければならない。