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検査に8時間がかかるのに2日に陽性判定、4日発表はなぜ?

検査に8時間がかかるのに2日に陽性判定、4日発表はなぜ?

Posted June. 06, 2015 07:16,   

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MERS(MERS=中東呼吸器症候群)の検査で1次陽性判定を受けた患者の陽性判定発表が予想より遅れているという批判が出ている。理論的には一つの検体を分析するのに5時間ほどかかるといわれているが、実際の検査結果の発表は一日以上かかるケースが多いからだ。

遺伝子検査の結果発表が遅れるほど、国民の不安は膨らまざるを得ない。東亜(トンア)日報は国立保健研究院・呼吸器ウイルス課のキム・ソンスン課長の回答を基に、「MERS遺伝子検査」に関する疑問をQ&Aの形でまとめた。

Q〓遺伝子検査にかかる時間は…。

A〓理論的には5時間ほどかかるが、実際はもっとかかる。検査は、「検体受付(30分)→呼吸器検体処理(40分〜1時間)→核酸抽出(1〜2時間)→PCR(遺伝子増幅)検査(2〜3時間)→汚染確認(1時間)→結果判読や報告」の過程を経ることになる。最適の過程を経て終われば5時間ほどかかる。しかし、実際は、核酸抽出の過程や遺伝子増幅過程でより時間がかかることもありうる。結果が曖昧な場合、検体抽出段階からやり直さなければならない。実際に我々が手掛けているMERS遺伝子検査は普通8時間ほどがかかる。

Q〓1日に処理可能な件数は…。

A〓人員をフル稼働して処理できる検体件数は最大170件。現在は1日に70件ほどを処理している。普通、検体3個を一セットにして分析するのに8時間ほどがかかる。

Q〓人手や装備が足りないのでは。

A〓20日に初の感染陽性判定患者が出てから、密接に接触した人たちを検査するときは、研究院の職員15人が分析を行った。しかし、これらの人員が検体を受け取って、各段階を一つ一つ遂行するのには限界があり、50人に人員を増やした。一人が一日に分析できる検体量は、10個が限界だ。これを超えれば、汚染の意見があるのでだめだ。

Q〓35番目の患者の場合、31日に症状が現れたが、陽性判定は2日、その発表は4日に行われた。時間があまりにも長くかかったのではないか。

A〓35番目の患者は31日に検体を採取して分析した結果が、1日から2日に変わる未明に出た。しかし、内部では再検査すべきだという声が持ち上がり、結局、4日に感染陽性判定をすることになった。実際、検査結果が完成したとしても、再検査如何を議論する過程から発表までの時間がさらにかかることもありうる。



sykim@donga.com