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刑務所長が許可した慰問公演がストリップショーに

刑務所長が許可した慰問公演がストリップショーに

Posted May. 13, 2015 07:22,   

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「所長!せっかくの慰問公演だから全て脱がしましょう!」

2013年9月、江原道(カンウォンド)のとある刑務所の矯正公演の会場。舞台に立っていた女性公演団員がいきなり服を脱ぎ始めた。暴言や性的表現を次々と口にする司会者の進行の中、ストリッパーが、胸やお尻をむき出しにして、性行為を連想させる動作を繰り返したショーは、7分間何の制止もなく行われた。

前列に座っていた所長の「OKサイン」のおかげだった。男性受刑者たちの間に混じって一緒に公演を見ていた女性受刑者や警護要員らは戸惑うばかりだった。

同日の公演は、刑務所長のアン某氏と親しみのあったソウルのとある教会の牧師が後援したものだった。アン氏は同日、A牧師から頼まれて収監中のソバン組の暴力団員に対し、法的に禁じられている場所を変えての接見を許可した。アン氏はその見返りとして、A牧師や複数の暴力団員が出席した中、食事や供与の提供を受けた。

このことで解任されたアン氏は、「露出公演は全く予期しなかったことであり、場所変更の接見は監督上のミスに過ぎない」と、解任を取り消してほしいと訴訟を起こした。

ソウル行政裁判所行政11部(扈帝熏部長判事)は、アン氏が法務部長官を相手に起こした解任処分取り消し訴訟で、原告敗訴判決を下したと、12日明らかにした。裁判部は、「司会者の予告にもストリップショーを止めず、かえって許した行為は、国家公務員法の誠実義務や品位維持義務を違反したものだ」と指摘した。