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船上カジノへの韓国人出入り容認法案、射幸性巡り国会議論では曲折も

船上カジノへの韓国人出入り容認法案、射幸性巡り国会議論では曲折も

Posted May. 08, 2015 07:18,   

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政府は早ければ今年中に、韓国籍クルーズ船社を発足させ、このクルーズに設置する船上カジノに韓国人も出入りが可能な案を進めることになる。

海洋水産部の兪奇濬(ユ・ギジュン)長官は7日、政府世宗(セジョン)庁舎でのブリーフィングで、「韓国籍クルーズ船のカジノに、韓国人の出入りを認めたい」と述べ、「これを巡る共感がある程度出来上がっただけに、近いうちに関連法案を改正して、国会に提出したい」と語った。

1月に国会で可決された「クルーズ産業の育成や支援に関する法律」(クルーズ法)によると、韓国籍クルーズ船にもカジノ場を設置することはできるが、韓国人の出入りは禁じられている。政府は、韓国の港を母港にする韓国籍クルーズに韓国人のカジノ出入りを認めてこそ、クルーズ事業に競争力のある事業者が参加できるだろうと見ている。中国人など外国人観光客だけでは、経済性が落ちるという。これに先立って、2012年、クルーズ船社「ハーモニークルーズ」が、釜山(ブサン)と日本とを行き来するクルーズ船を就航させたが、乗客募集に苦労し、10ヵ月後に運航を中止した。

政府は、江原(カンウォン)旌善(チョンソン)カジノのように、船上カジノにも韓国人の出入りを認める特例を盛り込んだクルーズ法改正案をまとめて、国会に提出する計画だ。江原旌善カジノもこの特例に基づいている。

しかし、射幸性を巡る議論のため、同改正案が国会で可決される過程では難航が予想される。政府は、クルーズ産業の育成を進めながら、外国人乗客誘致を通じて観光産業を振興させるという名分を打ち出した。しかし、韓国人の船上カジノへの出入りを認めることになれば、クルーズ産業はギャンブル産業に変質しかねないという指摘が出ている。カジノを設置した韓国籍クルーズ船に財政・金融上の恩恵を与えるべきかという批判も出ている。

政府関係者は、「クルーズ搭乗費用は1人当たり400万ウォンもするので、ギャンブルをするためなら旌善カジノに行くはずであり、クルーズ船を利用するはずがないじゃないか」といい、「クルーズ船上カジノは、ギャンブルのための施設ではなく、レジャー施設だ」と話した。

海水部は、韓国籍クルーズ船社の発足のため4つの事業者と協議しており、今年中に1社以上に船社免許を出す計画だ。クルーズ船は早ければ来年上半期に就航する。



jikim@donga.com