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[オピニオン]フェイスブックCOOの21世紀型夫

[オピニオン]フェイスブックCOOの21世紀型夫

Posted May. 07, 2015 07:18,   

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妻が余りにも有名なほど、その夫は名前の代わりに、「だれだれの夫」と呼ばれたりする。フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高運営責任者(COO、46)の夫であるデイブ・ゴールドバーグ・サーベイモンキー最高経営者(48)がそうだった。いわば、「ミスターサンドバーグ」として知られている彼が、メキシコへの旅行途中に急きょ他界してから、彼を「21世紀型夫」として追悼する文が続いている。

◆ シェリル・サンドバーグは2004年、長い間友人だったゴールドバーグと夫婦の縁を結んだ。当時、「バツ一」だったサンドバーグの運命は、結婚後うなぎのぼりだった。11億ドルの資産を集めて、情報技術(IT)業界の女性富豪となり、2013年は働く女性たちのために自分の経験やアドバイスを率直に聞かせた「リンイン(Lean In)」という本を発売して、国際的な有名人に浮上した。2人の子供を産んだ氏は、サンフランシスコ周辺に6つの寝室とワインセラー、劇場、バスケットボール場、フィットネスセンターに、大規模な滝まで備えた大邸宅を建設し、仲睦まじく暮らしてきた。

◆彼女が仕事と家庭を両立させることができたのは、ゴールドバーグの「外助」が一役買っていたからだ。同じハーバード大学同門で、シリコンバレーでもその能力を認められた能力者のゴールドバーグは、多忙な妻の代わりに、子育てを一手に引き受けたのはもとより、フェイスブックとの年収交渉など、キャリア関連助言を惜しまなかった。真夜中に子供が泣くと、妻が休めるように、彼が真っ先に駆けつけた。

◆両性平等の先進国のように見える米国でも、成功した女性の夫として生きることは、容易ではなかったはずだ。成功の道を駆け上るサンドバーグの周辺では、「デイブは大丈夫?」と、夫婦仲に問題はないかを尋ね、そのたび答えはいつも決まっていた。夫は私より一段と自信溢れる人であり、自分の分野で成功した事業家であるので、妻の成功に焼餅を焼くようなくだらないことはしないと。彼らにとって、幸せな結婚の秘訣は、「50対50」の家事分担の原則を尊重するものの、拘らないことだった。夫は財政担当、妻は買出しや子供たちの誕生日パーティーなど、それぞれ自分が得意な分野を担当した。「私が下した最高の決定は、デイブと結婚したことだ」と語ったサンドバーグ。彼女の片方の翼が折れた。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com