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「海抜6000メートルの死闘」 エベレストの約100人の登山者が下山困難

「海抜6000メートルの死闘」 エベレストの約100人の登山者が下山困難

Posted April. 28, 2015 07:18,   

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エベレストの登山史上、最悪の人命被害を出した雪崩は去ったものの、世界各国の登山家が海抜6000メートル以上の高山で極限の「生存ゲーム」を強いられている。25日、ネパール大地震と共に発生した雪崩は、海抜5395メートル地点にあるベースキャンプを襲った。現在までにベースキャンプで確認された死亡者は19人、負傷者は約60人。

問題は、救助がベースキャンプに集中し、その上方にある「キャンプ1」から「キャンプ4」の間にいると推定される100人の登山家が立ち往生していることだ。上方のキャンプは、海抜6066メートルから7925メートルの間に4つある。普通の人なら、酸素不足で僅かな時間でもいられない高さだ。救助ヘリコプターの着陸も不可能だ。寒さと強風が襲う中、登山用として携帯している少しの酸素と食べ物もすでになくなっている。

下山しようとしても、ベースキャンプとキャンプ1の間を結ぶルートが雪崩で完全に寸断されて動けない。ロープなど重要装備を置いて行ったため、新しく道をつけることも難しい。そのうえ、最初の地震の後、余震が3回発生し、雪崩が続いている。

キャンプ1にいる米国人の登山家、ダニエル・マジュールさん(55)は26日、ツイッターに、「キャンプ1は悪夢だ。三方向で雪崩が発生した。ここは小さな島になった。下方のチームが心配だ。生きているのだろうか」と書き込んだ。救助当局は、救助が遅延する中、孤立した登山家が極限状況の経験が豊富な専門家という点に一縷の望みをかけている。

雪崩がベースキャンプを襲う瞬間の生々しい映像も26日に公開された。ドイツ人登山家、ヨスト・コブシュさんが撮影してユーチューブに投稿した動画には、数十メートルの高さの雪崩が波のようにベースキャンプを襲いかかる様子が映っていた。雪崩は「大地が揺れる」というコブシュさんの叫び声から17秒後にベースキャンプを襲った。コブシュさんと仲間は、雪崩の直後に慌ててテントの中に逃げ、すぐに「ガン」という轟音と共にテントが崩れ落ちた。約2分後、テントから出てみると、周辺にあった他のテントはなく、雪だけだった。

雪崩に襲われた時、ベースキャンプには1000人余りがいたという。外信は、雪崩に巻き込まれてまだ見つかっていない死亡者がいる可能性が高いと憂慮した。