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[オピニオン]韓明淑氏と李完九氏

Posted April. 28, 2015 07:18,   

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韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相と李完九(イ・ワング)前首相を比較すると、両者とも怒るかも知れない。韓氏は初の女性首相であり、李氏は忠清(チュンチョン)圏大統領候補に名前が挙がる人物であり、両者いずれもプライドが並大抵ではないだろう。受け取ったという不法政治資金の金額は、9億ウォン対3000万ウォンで韓氏の方が多い。しかし、9億ウォンは大法院で最終確定されておらず、3000万ウォンは検察がまだ起訴すらしていない。

◆政治家出身の首相が多くない状況で、2人とも政治家出身の首相になり、また首相を務めた人としては珍しく不法政治資金の授受に関わった。韓氏は、収賄疑惑に対しては大法院で無罪となった。韓氏のように民主化運動の前歴を自負する人が賄賂を受け取ったとは信じたくない。ただ、政治資金は少し違った面がある。2人とも学者や官僚出身ではなく、国会議員や市・道知事に出馬した政治家であるため、不法政治資金の誘惑から自由になることは難しいだろう。

◆セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表が26日、「新政治民主連合が不正腐敗でセヌリ党を批判する資格があるのか」と述べ、韓氏が不法政治資金で2審で有罪判決を受けたことを暗に示した。自殺した慶南(キョンナム)企業の故・成完鍾(ソン・ワンジョン)会長の暴露で始まった政界の争いに韓氏まで巻き添えになった。しかし、結局は新政治民主連合の自業自得だ。朴商玉(パク・サンオク)大法官候補に反対するのは新政治民主連合の自由だが、承認採決自体を妨害しているため、韓氏を助けようとしているのかという疑念を抱かせる。

◆韓氏に対する2審の有罪判決が下されたのは2013年9月だ。それから1年7ヵ月が経った。起訴された時から見れば4年9ヵ月だ。これまで、韓氏の第19代国会議員の任期は3年が過ぎた。これでは、来年の任期が終わる頃に大法院の判決が下されるのかも知れない。遅い正義は正義ではない。新政治民主連合は、朴候補の承認採決に協力し、大法院も欠員を満たすことになれば、政界の顔色を伺うことなく速やかに判決を下さなければならない。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com



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