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ソウル国際音楽コンクールの参加者が受けた「特別なメンタリング」

ソウル国際音楽コンクールの参加者が受けた「特別なメンタリング」

Posted April. 01, 2015 07:12,   

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先月21日と24日と26日、ソウル「芸術の殿堂」リサイタルホールの客席では、見慣れない光景がありました。「LGと共にする第11回ソウル国際音楽コンクール」に参加した若きバイオリニストたちが、全世界からの審査委員から特別な「メンタリング」を受ける時間が設けられました。この三日はそれぞれ、1次・2次予選と準決戦参加者の当落が発表された日でした。次の競演に進めなかった演奏者に限って、イゴール・オジム(ロシア)、ジョエル・スミルノフ(米国)など演奏家や教育家で有名な11人の審査委員から、これまでの演奏に対する評価とアドバイスを聞く時間が与えられました。

意欲と期待の中で参加したコンクールで、目標には及ばなかった夜でしたが、参加者の顔はそれほど暗くありませんでした。世界最高の名教師から有益なアドバイスが聞けるというときめきさえも感じられました。審査委員は「より『歌う』表現力を身に付けてほしい」という全般的なアドバイスから、「テーマが最初出る時、あなたが使ったボーイング(運弓)の方向は良かったよ。だけど、2番目の時は変えた方が良かったと思う。例えば…」と言って、直接腕でボーイングをして見せながら、口ではバイオリンの旋律を歌う場面もありました。

参加者たちは、今年初めて設けられたこの企画が、とても勉強になったと口をそろえました。米国国籍のある参加者は「私を教えた先生とは異なる意見で、どちらが正しいかは確信できません。しかし、コンクールの審査委員たちがどのような点に注目し、観点にどのような違いがあるのかを勉強でき、大変役に立ちました。他の参加者の演奏水準が高くて驚きましたが、コンクールの水準や権威が一層高く感じられました」と話しました。コンクールが競いの場に止まらず、特別な学びの場になった時間でした。



gustav@donga.com