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金基宗容疑者、リッパート大使の身辺を事前に調査

金基宗容疑者、リッパート大使の身辺を事前に調査

Posted March. 14, 2015 07:16,   

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民族和解協力汎国民協議会(民和協)の朝食講演でリッパート駐韓米大使に切りつけた「ウリマダン」代表の金基宗(キム・ギジョン)容疑者(55)は、事前に犯行の対象と刑罰に関する情報を検索し、綿密に準備していたことが明らかになった。キム・チョルジュン米大使襲撃事件捜査本部長(ソウル地方警察庁捜査部長)は13日、ソウル鍾路(チョンロ)警察署で今回の事件の捜査結果を発表した。

捜査の結果、金容疑者は先月17日に民和協から招待状を受け取った。24日に主催者側に電話で出席することを伝え、駐韓米大使館の近くで開かれた「韓米合同戦争演習、対北朝鮮ビラ散布中止要求記者会見」に参加した。この記者会見は、利敵団体「祖国統一汎民族連合」(汎民連)韓国本部が所属する「戦争反対平和実現国民行動」が主催した。

金容疑者は、犯行の3日前に国会図書館に行き、「南北対話を妨害する戦争演習を中止せよ」という内容の印刷物を作った。自宅のインターネットでリッパート大使のブログを調べ、オバマ大統領の身長なども検索した。警察は、金容疑者のブログの初期画面にオバマ大統領とリッパート大使の写真があることから、金容疑者がリッパート大使の身長を知るために検索したと推定している。また金容疑者は、犯行前日にインターネットで「刑法」を検索したが、「記憶にない」と話している。

警察によると、金容疑者は「戦争反対平和実現国民行動」が主催した「攻撃的韓米合同上陸演習の中止要求記者会見」などに6回参加した。昨年5月には、「平和と統一を開く人たち」が主催した記者会見に参加し、警察に靴を投げて連行されたこともあった。

警察は、金容疑者の北朝鮮への同調・反米指向が犯行につながったと見ている。共犯者や背後勢力はまだ明らかになっていない。警察は、金容疑者が招待状を受け取った後、3回以上電話で通話した33人と6つの口座、デジタル記憶媒体など147点を分析している。また、外部の鑑定機関を通じて金容疑者から押収した書籍や印刷物のうち24件に利敵性があるという回答を受けた。警察は同日、金容疑者を殺人未遂、外国使節暴行、業務妨害などの容疑で送検した。共犯者の存在や国家保安法違反の有無についてはさらに捜査を行う方針だ。