Go to contents

ギャラクシーS6に自社APチップと三星ペイを搭載、進むグーグル離れ

ギャラクシーS6に自社APチップと三星ペイを搭載、進むグーグル離れ

Posted March. 05, 2015 07:22,   

한국어

「三星(サムスン)電子の『ギャラクシー6』は、グーグルやクアルコムに対する『独立宣言文』だ」。

1日(現地時間)、スペインのバルセロナで初披露されたギャラクシーS6とギャラクシーS6エッジ(写真)を巡るモバイル業界の反応だ。中核となるチップをモバイルアプリケーションプロセッサ(AP)を、クアルコムのものから自社製品に切り替える一方、「グーグルウォレット」に対抗するため「三星ペイ」の搭載を決めたからだ。専門家らは、三星がギャラクシーS6を機に、クアルコムやグーグルへの依存度を本格的に減らしていくだろうと見込んでいる。

三星電子は国内クレジットカード会社9社と提携して、今夏から、「三星ペイ」のサービスを公式的に開始すると、4日明らかにした。カード会社9社は、三星や新韓(シンハン)、KB国民(クンミン)、現代(ヒョンデ)、ロッテ、NH農協の従来のアプリカード協議体所属の6社と、BCやハナ、ウリカードなどだ。

三星電子は最近買収した「ループペイ」の技術や営業ネットワークを利用して、米国など海外市場でも三星ペイを戦略的に育成する計画だ。三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長も最近、米出張期間中、地元のカード会社2、3社の最高経営者(CEO)と合い、三星ペイ関連の協力案について議論した。

グーグルは先月、米トップ3モバイル通信会社・ベライゾンやAT&T、Tモバイルと提携して、アンドロイドスマートフォンに自社のモバイル決済サービス「グーグルウォレット」を基本搭載すると発表した。三星電子の携帯電話の端末内にグーグルウォレットと三星ペイとが真っ向から対決することになる。

これに関連して、三星電子の申宗均(シン・ジョンギュン)ITモバイル(IM)部門長(社長)は、「米通信会社各社やグーグルとはまだ、具体的な話を交わしていない」としながらも、「三星ペイが優れていれば、結局は(消費者らから)選ばれるだろうと信じている」と話した。

ギャラクシーS6やエッジには、アンドロイドフォンの中では初めて、マイクロソフト(MS)の4つのアプリケーション(ワンノート、ワンドライブ、スカイプ、オフィス365)が搭載された。三星電子は最近、特許紛争を終えたMSとのハネムーン関係を再確認すると共に、グーグルとは距離を置き始めたという声が出ている。三星電子はまた、ブラックベリーとの技術提携を拡大することを決めた経緯がある。米紙・ウォールストリートジャーナルは、「三星は依然、グーグルに依存しているが、今回の行動から見て、少なくとも1人立ちを始める計画はまとめたものと見られる」と報じた。

すでに知られているように、ギャラクシーS6とエッジが採用したモバイルAPは、クアルコムの「スナップドラゴン810」ではなく、三星電子の自社生産チップ「エクシノス7」だった。三星は公式には明らかにしていないが、米国など主要市場で販売される物量は、その大半がエクシノス7が採用されるだろうと見ている。クアルコムも先月、今年の売上高の目標を下方修正し、その理由について、「とある有名スマートフォンの部品に採用されなかった」と明らかにした。

未来(ミレ)アセット証券のト・ヒョンウ研究員は、「三星電子はギャラクシーS6を通じて、ディスプレーと共にモバイルAPまで垂直系列化したことで、部品面でライバル会社が真似できない競争力を持つようになった」と評した。



drake007@donga.com