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[オピニオン]金鍾泌氏の尽きない内閣制への愛

[オピニオン]金鍾泌氏の尽きない内閣制への愛

Posted February. 26, 2015 07:11,   

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内閣責任制への金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相の情熱は、夫人の朴栄玉(パク・ヨンオク)氏の葬儀でも冷めなかった。24日、野党新政治民主連合の安哲秀(アン・チョルス)議員が、「ドイツのメルケル首相は、就任10年目にもかかわらず世論調査で70%を超える支持を受けている」と言うと、金元首相は「だから内閣制にしなければならない」と答えた。文在寅(ムン・ジェイン)代表には、「内閣制が実現すれば、政策の連続性も生まれ、うまくいけば17年間、政策を維持できる」と強調した。

◆22日、李明博(イ・ミョンバク)前大統領が弔問に訪れた時は、「私は内閣制を主張して滅んだが、それでも内閣制の方がいい」と述べた。「大統領5年単任制だが、5年間で何ができるのか」と李前大統領を労わった。李前大統領は、政権3年目の2010年、光復節の言葉で、「必要なら改憲も国会で議論できる」とムードを高めようとしたが、反響を得られなかった。最近出した回顧録で短かった5年間の任期を振り返った李前大統領も、金元首相の話を聞いて様々な思いが込み上げたことだろう。

◆「大統領に何ができるのか。すべて泡のようなものだ」。長い間ナンバー2として最高統治者を見てきて、「大統領」という制度に批判的だった。「大統領中心制とは、考えてみると実に無責任なことだ。上手くいこうといくまいと、その人は(任期が終われば)出て行くという制度だ」と指摘した。「国会議員を冷静に見ると、大統領を夢見ているが、到底望めない」という発言は、葬儀を訪れた与野党の次期または次々期の候補たちに聞かせようと言ったのだろう。

◆金大中(キム・デジュン)−金鍾泌政府2年目に、金元首相は金大中大統領とのウォーカーヒル会合で、内閣制改憲留保を受け入れた。「内閣制改憲を強行した場合、共同政権が崩壊する可能性があるため、次善策を選んだ」と説明したが、権力維持のために取り引きしたという内閣制追従者の反発は激しかった。金元首相が取り上げた内閣制の長所は多くの点でうなずける。しかし、国民がなぜ内閣制を快く受け入れないのか、なぜ今でも改憲論が政治家だけで盛り上がるのか考える必要があるだろう。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com