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大リーグ・試合時間短縮で新ルール導入、若者の野球離れに危機感

大リーグ・試合時間短縮で新ルール導入、若者の野球離れに危機感

Posted February. 25, 2015 07:18,   

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米国の4大メジャースポーツのトップコミッショナーは強大なパワーを持つ。チームオーナーが選任するが任命後のコミッショナーシップは別だ。大リーグ(MLB)コミッショナーのポストには先月25日から、バド・セリグ氏の後任にロブ・マンフレッド氏が就任している。5年契約を結んだ。だが業務能力によっては、その後も長く務められる。前任のセリグ氏は代行を含めて22年間、大リーグのコミッショナーを務めた。米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)を除いて、20年以上にわたって長期政権を築いたコミッショナーは多い。

マンフレッド・コミッショナーは21日(韓国時間)、今シーズンのオープン戦から試合時間の短縮を図ると発表した。大変強力な対策で、大きく3項目を打ち出した。監督がビデオ判定を求める際は、ベンチからシグナルを送らなければならない。判定を行う間、打者は絶対に打席を離れてはならない。片方の足を打席に残さなければならない。ロサンゼルス・ドジャースのヤシエル・プイグ、ボストンのデビッド・オルティーズとダスティン・ペドロイアのように打席を離れて手袋に唾を吐いたり、触ったり、叩くような行為は減ると見られる。攻守交代はテレビ広告時間(ローカル放送は2分25秒、全国放送は2分45秒)以内に終わらせ、広告終了後はすぐ試合を再開しなければならない。試合時間短縮はオープン戦と4月の1ヵ月間の猶予期間を置いて、5月から正式に施行される。

試合時間短縮は、前任セリグ氏が検討を進めてきたもので、後任のマンフレッド・コミッショナーが実行に移す形となった。大リーグは、この数年間で試合時間が伸び続けた。最近は、2011年に平均2時間52分、2012年に2時間56分、2013年に2時間59分、そして昨シーズンは3時間2分に伸びた。とくにライバル関係にあるニューヨーク・ヤンキース対ボストンの試合は平均3時間30分に及ぶほどだ。昨年、大リーグ30チームの中で、平均試合時間が3時間を越えなかったのはシアトルだけた。

マンフレッド・コミッショナーが試合時間短縮に乗り出したのは危機感の表れだ。若者層が野球に背を向け、NFLや米プロバスケットボール(NBA)に流れているからだ。野球は若者たちの間では退屈なスポーツと見られている。

リーグの人気度はテレビ中継権料と正比例する。NBAは2014〜2015シーズンに突入する前にESPNやTNTと中継権契約を延長した。以前の年平均9億5000万ドルから2倍超に引き上げられた20億ドルだ。NFLはいち早くMLBやNBAが追いつけられないほどの巨額で中継権契約を結んだ。現在、MLBは2021年まで中継権契約が結ばれている。8年間、総額124億ドルだ。年平均15億5000万ドル。最近中継権契約が結ばれたNBAより少ない金額だ。NFLは9年間、総額270億ドルだ。マンフレッド・コミッショナーが試合時間短縮に本腰を入れている所以だ。