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厚生労働省の年金PR漫画が物議

Posted February. 09, 2015 07:20,   

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「あんたが結婚してたくさん子どもを産めばいいのよ!」(姉)

「ええっ!なんであたし?」(妹)

厚生労働省がホームページに掲載した公的年金制度の広報用漫画に対して、日本の女性たちが憤っている。この漫画は、主人公の社会保険労務士の女性がある家族に年金を説明する設定だが、「女性差別的」だと波紋を呼んでいる。

漫画の主人公は、世代格差で若者が損害をこうむるという話に憂鬱になる姉(地方公務員)に、「(熱心に働いた老人世代のおかげで)今の若い世代が豊かに暮らしている」と言って、現行の年金制度を正当化する。少子化によって年金制度の維持が難しくなっているという説明を聞いた姉は、その解決策として大学生の妹に結婚と出産をすすめる。女性は子どもをたくさん産まなければならないというニュアンスだ。

この会話を聞いた主人公は姉の手を取って、「バリバリ働いて今週のお見合いパーティも頑張りましょう」と叫ぶ。姉が「えーっ私もなの〜!?」と引っ張られると、妹と母親が「がんばれ〜」と応援する。この場面で漫画は終わる。

この漫画に対して、「女性を出産の道具と考えている」という批判が広がっている。インターネットには、「戦時中、女性に『産めよ殖やせよ』と言ったのと同じだ」という批判の声もある。厚生労働省は批判にもかかわらず漫画の掲載を続ける方針だ。