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[オピニオン]シュティーリケのリーダシップ

[オピニオン]シュティーリケのリーダシップ

Posted January. 29, 2015 07:14,   

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英国のアレックス・ファーガソン卿(74)は熱狂的なサッカーファンでなくても、韓国人には大変馴染みのある名前だ。彼は、朴智星(パク・チソン)が活躍したマンチェスター・ユナイテッドの元監督で世界的な名将に挙げられる。1986年から2013年までマンUを采配し、プレミアリーグをはじめ主要大会で合計38個の優勝トロフィを獲得した。

◆21世紀最高の監督賞を受賞した彼の異名は「ヘアドライヤー」だった。怒り出すと、つばが飛ぶほど選手に顔を近づけて怒声を浴びせたことからつけられた。性格についての評価は分かれるが、優れたリーダーシップに異議を唱える人はいない。マンU所属の選手たちに、自信を特別な存在として受け止めさせ、それぞれの能力を最大限に発揮できるよう潜在力を引き出した。米国ハーバード大学経営大学院が昨年、長期契約を結んで彼を講壇に招いた理由は、他ならぬ「ファーガソン流リーダーシップ」を学ぶためだった。

◆ファーガソン氏がそうだったように、リーダーは結果だけで語るのみだ。サッカーの韓国代表を率いるウリ・シュティーリケ監督が、最近、「勝つサッカー」で注目を集めている。就任5ヵ月で韓国サッカーを豪州シドニーで開かれているアジアカップの決勝に導いた。27年ぶりの決勝進出だ。既存のメンバーで新たな流れを作り出したのだから、シュティーリケのリーダーシップがもたらした感動はひとしおだった。

◆2002年の韓日W杯でヒディンク監督に朴智星がいたが、シュティーリケ監督が無名の尚武(サンム)所属のイ・ジョンヒョプを抜擢したのはサプライズだった。人脈や派閥を超えて原石の発掘が実を結び、人々は、リーダーの見極める力と選択がどれだけ大きな変化をもたらすかを思い知らされた。サッカーチームを采配したり企業や国の指揮官を任されたリーダーにはピープル・スキル(People skill)は欠かせない資質だ。人を見極めるて扱う技術だ。ファーガソン氏は「選手たちを観察して最高の競技力を発揮できる選手を選りすぐることが最も効果的な試合準備だ」と強調した。ハーバード大学生だけでなく、人的刷新問題などで支持基盤を固めるのに失敗した大統領にも有効なアドバイスだ。

高美錫(コ・ミソン)論説委員 mskoh119@donga.com