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北朝鮮脱営兵、中国で朝鮮族4人を殺害して逮捕

北朝鮮脱営兵、中国で朝鮮族4人を殺害して逮捕

Posted January. 05, 2015 07:17,   

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脱営兵と見られる北朝鮮兵士(26)が、拳銃を盗んで中国との国境地帯の吉林省の村に侵入して強盗をはたらき、朝鮮族の住民4人を殺害した事件が起こった。犯人は、中国軍と警察の銃弾を受けて逮捕され、意識不明だという。北朝鮮は事件直後、国境部隊を再配備した。

中国の消息筋によると、犯人は昨年12月27日午後7時30分頃、拳銃を持って豆満江(トゥマンガン)沿岸の和龍市南坪鎮南坪村の朝鮮族住民ホさん(60)の家に侵入し、庭にいたホさんと台所にいたホさん妻を順に射殺した。さらに隣家のイさん(70)宅にも押し入り、拳銃でイさん夫妻の頭を殴って殺害した。チャさん(70)の家では、1人でいたチャさんを脅し、100人民元(約1万8000ウォン)を奪い、食事までして逃げた。また、漢族住民の家には入っただけで出てきたという。

犯人は犯行直後、豆満江上流の方向に逃げたが、同日午前0時頃、釜洞溝村の渓谷で中国軍と警察が撃った銃を腹部に受けて逮捕された。和龍市R病院で治療を受けているが、意識不明の状態だ。中国当局は、北朝鮮軍の銃による自国民の殺人事件は異例と見て、事件現場である南坪村に吉林省、和龍市、延辺朝鮮族自治州の公安、軍部隊を投じて調査している。

今回の事件が伝えられ、中国内の反北朝鮮感情が高まっており、2013年2月の北朝鮮の3度目の核実験後冷え込んでいる中朝関係がさらに悪化するとみられる。一方、北朝鮮の国境部隊の再配備で、北朝鮮住民が利用していた脱北ルートが狭まる可能性が大きい。東亜(トンア)日報の現地取材の結果、中国当局もこの事件の直後、国境地域の警戒を強化している。

中国のメディアは、4人の自国民が北朝鮮兵士の銃弾で死亡した事件について一切報道していない。死亡したホさん夫妻とイさん夫妻の遺体はR病院に安置されているが、葬儀は中国当局の調査が終るまで延期になった。