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ファッションの領土を広める新世界、SIが化粧品や生活用品を専従

ファッションの領土を広める新世界、SIが化粧品や生活用品を専従

Posted December. 31, 2014 04:23,   

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新世界(シンセゲ)グループが、李明熙(イ・ミョンヒ)会長の一人娘の鄭有慶(チョン・ユギョン)新世界副社長と娘婿の文盛郁(ムン・ソンウク)新世界インターナショナル(SI)副社長の主導の下、ファッションやライフスタイル事業領域を見直している。散発的に運営してきた化粧品事業はSIに集中させ、消費者と接点を持っている新世界(デパート)は、新規ファッションブランドを探して、実験する役割を担いつつある。Eマートが担当してきたライフスタイル事業は、SIが育成している。

財界では、「新世界グループ内のシナジー最大化を図るため、鄭・文夫婦を中心に、系列会社別にファッションやライフスタイル事業を調整している」と受け止めている。

●夫婦が一緒に育成しているファッションやビューティー事業

Eマートでベトナム進出などの新規事業を手がけてきた文副社長は、今月初頭の定期人事で、SIグローバルファッション部長に移動した。彼の任務は、海外ファッションの総括。2012年、会社定款に、「化粧品の製造や卸小売業」を追加して誕生したSI化粧品事業部も、文副社長の指揮下に組み込まれた。

SIは来年1月1日、400年の伝統を持つイタリア化粧品ブランド「サンタマリアノッベラ」の国内版権を買収すると、30日明らかにした。第一(チェイル)毛織が国内に持ち込んできたサンタマリアノッベラの国内版権は、昨年10月、新世界デパートに渡され、来年からはSIが運営することになったのだ。

今回の買収は、グループ内の化粧品事業をSIに集中させるものであり、SIは今年9月、新世界デパートが運営してきたセレクトショップ「ラペルバ」や香水ブランド「バレード」なども買収した。急成長を遂げている化粧品市場で、歩幅を広げて、事業の多角化を図るという布石だ。

鄭副社長は今年10月、ソウル江南区狎鷗亭路(カンナムグ・アブクジョンロ)に、ファッションセレクト売場「ブーンザショップ」鋻潭(チョンダム)店をリニューアルしてオープンし、彼女の「ファッション専門性」をはっきり表した。6階建てで、延べ面積5280平方メートル(約1600坪)規模のビルに、ファッションやビューティー、展示スペースやレストランをまとめている。

彼女は1996年、ウェスティン朝鮮(チョソン)ホテルの常務として入社したあと、2000年に入って、ブーンザショップのオープンや新世界本店の新館開店、本店食品館のリニューアルなどに関わってきた。鄭副社長は、鄭在恩(チョン・ジェウン)新世界名誉会長に続き、2番目に多いSIの権利(持分率=0.43)を持っている。

●新世界、ライフスタイルのグループを夢見る

グループ内のライフスタイル事業もSIが育成する。

Eマートの生活用品売場だった「自然主義」は、SIが買収して、2012年、ライフスタイル専門ブランド「チャジュ」へと生まれ変わった。今年はソウルのカロス路やコエックスモールに単独出店し、「ザラホーム」、「イケア」など、海外有名インテリアブランドに挑戦状をたたきつけている「チャジュ」は、「自然主義」時代から、鄭副社長が非常に力を入れ育成してきたブランドであり、これからはEマートから脱して、流通の多角化に力を入れている。

新世界とSIとの間のシナジーも、さらに強化される見通しだ。2012年5月、鄭副社長の主導の下、SIから新世界に組み込まれたブーンザショップは、新規ファッションブランド育成の場であり、ファッション専門デパートへと成長を遂げている。鄭副社長は、このデパートで実験的なファッションブランドを運営し、人気ブランドが出てきしだい、SIに引き渡すシステムを構築して、定着させた。