Go to contents

無人航空機のドローン、宅配業界の最大話題に

無人航空機のドローン、宅配業界の最大話題に

Posted December. 27, 2014 03:58,   

한국어

「人間ではなく、無人航空機(ドローン)を利用して宅配便を受け取る時代が到来するだろう」

ドイツ運送会社のDHLは今年9月、「パーセルコプター(parcelcopter)」という、ドローンを利用した宅配・配達サービスを初公開した。ドイツ北部ノルデン市のノルトダイヒ港から離陸した無人航空機は12キロ離れた北海のユイスト島まで飛んでいき、医薬品を届けた。

パーセルコプターは、操縦士の視野外の地域までドローンが直接運航した初の事例だ。小包(parcel)とヘリコプター(helicopter)の造語であるパーセルコプターは、50メートルの高度で、1秒当り18メートルを運航することができる。DHL側は、「パーセルコプターは未来の運送手段の姿を示している」と述べた。

グローバル宅配業界でドローンは最大の話題となっている。交通が不便な外郭地域や人口密度の低い地域、船舶や航空便など運送代案の無い緊急状況で有効に利用できるからだ。業界の関係者は、「車両・人間中心の物流システムは、ドローン中心の配送へシフトするだろう」と予想した。

世界最大のオンライン通販サイト「アマゾン」も最近「ドローンの宅配配達人を募集します」という採用広告を出した。来年上半期(1〜6月)からスタートするドローン宅配サービスの操縦士の募集を開始したのだ。アマゾンは運転免許証ではなく、5年以上ドローンを操縦した経験のある人を採用する計画だ。

グーグルのショッピングサービス「グーグル・エキスプレス」も今年8月、豪州で垂直離・着陸ドローンを活用した宅配サービス「プロジェクトウィング」実験を行った。テスト飛行でドローンは電線、樹木などより60メートル以上高く飛行し、衝突事故を未然に防止した。グーグル側は「ボタンさえ押せば指定された航路で自動運航する」とし、「突風など緊急状況が起きた場合は、非常対応マニュアルに従うように設計されている」と説明した。

ドミノピザもピザ配達に「ドミノコップ」という、ドローンを活用したプロジェクトを推進するなど、ドロンが配達する製品はますます多様化している。

CJ大韓(テハン)通運や韓進(ハンジン)など、韓国の代表的な宅配会社も、最近ドローンを活用した配送システム作りのための議論を始めた。業界の関係者は「ドローンに対する業界の関心が高まり、国内でもドローンを利用した宅配の可能性に対する研究を始めた」とし、「交通が不便な僻地への配送に優先的に導入する案を検討している」と述べた。来年1月に米国で開催される「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2015」には、ドローン専用展示館が初めて設けられる予定だ。