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日本天皇「平和国家として隣国と共に支え合って歩むよう願う」

日本天皇「平和国家として隣国と共に支え合って歩むよう願う」

Posted December. 24, 2014 07:35,   

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明仁日本天皇が23日、81歳の誕生日を迎え、日本が平和国家の道を歩むことを願うメッセージを発した。

天皇は、東京の皇居で事前に行われた記者会見でこのように述べた。天皇は、「戦争と平和に対する考え」を問う質問に、「これからの日本のつつがない発展を求めていくときに、日本が世界の中で安定した平和で健全な国として、近隣諸国はもとより、できるだけ多くの世界の国々と共に支え合って歩んでいけるよう、切に願っています」と答えたと、NHK放送が23日付で報じた。

また、天皇は、「先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。その人々の死を無にすることがないよう、常により良い日本をつくる努力を続けることが、残された私どもに課された義務であり、後に来る時代への責任であると思います」と付け加えた。

今年印象深かったことについては、3人の日本人科学者が青色発光ダイオード(LED)を開発した功労でノーベル物理学賞を受賞したことを挙げた。

天皇は80歳の誕生日を迎えた昨年も、生涯最も記憶に残ることとして「戦争」を挙げ、平和の重要性を強調した。当時、安倍晋三政権が「知る権利」侵害論議を起こし、国民的反発が強かった特定秘密保護法案を強行処理した直後なので、天皇の発言の背景に関心が集まった。81歳の誕生日に明らかにしたメッセージも、安倍首相が今月半ばに行われた衆議院選挙で圧勝した後、平和憲法改正に強い意欲を見せている時に出たため、「牽制球」の役割を果たすか注目される。

天皇は2001年、「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と明らかにした。また、2005年、米国領サイパンを訪れた時は、韓国人戦没者慰霊塔に参拝した。

しかし、天皇の平和メッセージが特別な意味を含んでいると見ることはできないという見方もある。日本は、アジア太平洋侵略戦争に敗れた後、天皇の父親である昭和天皇の時代から「天皇=平和主義者」というイメージを出すためにメッセージを徹底して管理してきた。誕生日の度に出てくる平和のメッセージも、その延長線にあるとみられる。