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平昌五輪で金メダル目指すそり競技代表、兵役問題が最大の課題に

平昌五輪で金メダル目指すそり競技代表、兵役問題が最大の課題に

Posted December. 23, 2014 03:50,   

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最近、韓国「そり競技」の活躍が目覚しい。「18年平昌(ピョンチャン)冬季五輪で金メダル1個以上獲得」という目標も、現実味を帯びてきた。「スケルトン新星」ユン・ソンビン(20=韓国体育大学)はワールドカップで銅メダルを獲得し、ボブスレー看板スターのウォン・ユンジョン(29)とソ・ヨンウ(24=以上京畿連盟)もワールドカップ5位まで成績を伸ばした。リュージュ代表チームもアジアカップで総合優勝を果たした。

しかし、選手らは軍隊問題のため、試合だけに集中できない状況だ。そり競技では、ユン・ソンビンとソ・ヨンウを始め、約9人の代表選手が入隊を控えている。これらの選手が18年以前に入隊することになれば、そり競技での初の五輪メダル獲得の夢は水泡に帰しかねない。現在としては彼らに代わる選手もいない。大韓ボブスレー・スケルトン競技連盟の関係者は「選手らは軍隊問題で不安を抱えている。平昌冬季五輪を視野に入れ、集中的に育成してきたため、彼らがいなければメダルは期待できない」と述べた。

大韓ボブスレー・スケルトン競技連盟と大韓リュージュ競技連盟は、18年まで選手らの入隊を延期できるよう努力する計画だ。しかしそれでも問題は残る。他の競技に比べ特に選手層の薄いそり競技は、代表選手の入隊により発生する競争力の後退を防ぐ方法がない。にもかかわらず、冬季スポーツのうち、国軍体育部隊「尚武(サンム)」に入隊できないのはそり競技だけだ。

国防部は18年平昌冬季五輪の開催と冬季スポーツの裾野拡大に向け、ショートトラックなど9種目33人に対して、13年から19年まで尚武への入隊を制限的に認めた。スピードスケートとショートトラックでそれぞれ5人、アルペンなど6種目で1種目1人ずつで6人、アイスホッケーで17人だ。

2連盟は現在この問題で、文化体育観光部と協議を続けている。16日に行われた「平昌冬季五輪に備えた種目別の競技力向上対策報告会」でもそり競技の関係者らは「選手らの尚武入隊を認めてほしい」と口をそろえた。専用競技場もなく、歴史も短い中で、韓国のそり競技選手達はスタートラインに立たされた。その足かせにならないよう、慎重な判断と決定が求められている。