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「アラブの春」から3年、チュニジアで初の民選大統領選出

「アラブの春」から3年、チュニジアで初の民選大統領選出

Posted December. 23, 2014 03:50,   

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2011年、「アラブの春」の震源地であるチュニジアで、反イスラム世俗主義性向元老政治家のべジ・カイド・セブシ候補(88、写真)が、初の民選大統領ポストにつくものと見られる。

チュニジアの世論調査会社・シグマコンセユは21日、大統領選挙・決戦投票の出口調査で、セブシ候補が、55.5%の得票率で、44.5%のモンセフ・マルズーキ候補(67)を抑えて、当選が確実になるものと見られると明らかにした。今回の大統領選挙は、1956年、チュニジアがフランスから独立した後、初めて自由に候補が選ばれ選挙が行われた。セブシ候補は、11年、「アラブの春」当時、チュニジアのザイン・アル=アービディーン・ベン・アリー 元大統領が職を追われた後、約4年ぶりに初の民選大統領に就任する予定だ。

セブシ候補はかつて、政権で要職を多く経験しており、マルズーキ候補から、「旧時代の人物」という批判を受けてきた。チュニジアの有権者らは、「アラブの春」以降、政治的混乱に陥ったリビアやエジプトを目にしながら、経験と安定を選んだ。またこの3年間、イスラム主義政党・ナハダ党の支援を受けたマルズーキ暫定政府の失政への反感も働いた。

セブシ候補が立ち上げたニダチュニス(チュニジア党)は10月の総選挙で、全体217議席のうち、政党別最多の85議席を獲得した。チュニジア政府は、大統領選挙を前後に、イスラムジハディスト(聖戦主義者)の攻撃に備えて、リビアと接した国境を、24日まで閉鎖した。

セブシ候補は今後、さまざまなテロの脅威をなだめ、経済改革や高い失業率の解決など、解決しなければならない課題を抱えることになる。セブシ候補は、「大統領選挙での勝利を、民主化運動の犠牲者たちに捧げる」とし、「マルズーキに感謝し、今や我々は誰かを排斥せず、共に働かなければならない」と感想を述べた。