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現代起亜車がBMWの専門家を獲得、高性能車開発に拍車

現代起亜車がBMWの専門家を獲得、高性能車開発に拍車

Posted December. 23, 2014 03:50,   

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今年、世界での販売台数が800万台を超えた現代・起亜(ヒョンデ・ギア) 自動車が、世界最高レベルの人材投入を通じた質的跳躍に乗り出した。06年、アウディ出身の世界的自動車デザイナーのぺーター・シュライヤーに次ぎ、今度は高性能車分野で世界最高の専門家を迎え入れた。特に、モータースポーツ分野に関心の高い現代車の鄭義宣(チョン・イソン)副会長が、今回の迎え入れに積極的な関心を見せたという。

現代・起亜車は22日、BMW高性能車開発総括責任者のアルベルト・ビアマン副社長(57、写真)を迎え入れたと明らかにした。ビアマン副社長は、来年4月1日から現代・起亜車ナムヤン研究所で、試験・高性能車担当副社長として勤務する予定だ。また、高性能車の開発と共に、走行性能や安全性能、耐久性能、騒音振動、車両システム開発なども統括することになる。

ドイツ・アーヘン工科大学出身のビアマン副社長は、1983年にBMWグループに入社し、高性能車分野を主に担当してきた。特に、BMWの高性能バージョン「M」シリーズを始めとして、この30数年間、高性能車を開発してきた世界最高の専門家だ。彼が率いたM部門は、BMWの高性能車開発やモータースポーツ関連事業を担当するところであり、会社利益の約半分を創出する重要事業部として知られている。

現代・起亜車側は、「ビアマン副社長を迎え入れることで、量産車の走行性能のレベルを、欧州のプレミアム自動車レベルに引き上げ、高性能自動車の開発にも積極的に乗り出すことができるだろう」と期待した。

現代・起亜車は昨年、ドイツ・ニュルブルクリングサーキットに、「欧州テストセンター」を完成するなど、走行性能を高めることに全力を傾けている。そのため、耐久品質やエンジンの性能、衝突安全など、軽量化しやすい分野でライバルメーカー各社を早いスピードで追いついてきた。しかし、ハンドリングの精巧さや滑らかな走行性能など、数値化の難しい感性的品質まで確保してこそ、世界最高レベルの製品を作ることができるという指摘があった。

現代・起亜車は、今回、ビアマン副社長の招聘を機に、品質感性を引き上げながら、数百馬力をほこる高性能スポーツカーの開発にも積極的に参入するものと見られる。現代車は、12年からナムヤン研究所に70人あまりの人材を配置し、車体やシャーシー(車台)など、モータースポーツや量産車用高性能モデルの開発に取り組んできている。今年8月は、世界ラリーチャンピオンシップ(WRC)ドイツラリーで、韓国メーカーとしてはじめて大会で優勝カップを獲得した。この全ての作業は、「費用がかかりすぎる」という一部の批判にも関わらず、鄭副会長が主導している。

現代・起亜車の関係者は、「現代車がWRCに参加しながら公開した高性能技術力を象徴する『N』の多様な活用作についても、ビアマン副社長が深く関わるものと見られる」と明らかにした。