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ネクセン・姜正浩にメジャー球団が500万2015ドル入札

ネクセン・姜正浩にメジャー球団が500万2015ドル入札

Posted December. 22, 2014 03:12,   

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誰も知らない。米国に渡る準備を終えた本人さえも知らない。プロ野球・ネクセンの姜正浩(カン・ジョンホ=写真)は21日、ソウルの木洞(モットン)球場で記者会見に臨み、「自分を獲得したいとしている球団がどこかは、まだ自分にも情報がない。本当に自分を必要とするチームに行きたい」と話した。韓国野球委員会(KBO)は前日、ポスティング(非公開入札)金額として500万2015ドル(約55億ウォン)を提示したメジャーリーグの球団があることをネクセンに伝えたが、ネクセンは即座で入札額を受け入れた。

移籍料とも言える入札額の500万2015ドルは、アジア人野手ではイチロー(鈴木一郎=31、2万5000ドル)、西岡剛(532万9000ドル)に次ぐ歴代3番目の高額だ。姜正浩に入札したメジャー球団から大きな期待がかけられていることを物語る。

姜正浩は、「入札額のことを伝え聞き『本当に行くんだな』という実感がした。始まったという感じがした。持続的に機会がもらえるチームに行って『アジア人の野手は使えない』という偏見を打ち破りたい」と語った。また「メジャーでも遊撃手として活躍したいが、事情が許さなければ二塁手よりは三塁手でプレーしたい。三塁の方が楽だ。遊撃手でプレーできれば、打率2割6分〜2割7分に15本塁くらい打てれば初シーズンの活躍としては成功だと思う」とも話した。

アジア人内野手に対する偏見を破りたいとする姜正浩を獲得しようとするチームはどこだろうか。KBOが入札受諾の意向を伝えれば、メジャーリーグ事務局は最高額で入札した球団を即座に公表するのが一般的だ。だが、今回はメジャー事務局の職員が出勤しない週末を挟んでいるため、球団名の公表も遅れるだろう、との見方が多い。

情報がないのは、米国の地元メディアも一緒だ。彼らは、入札を放棄した球団を消去する方法で入札した球団を割り出そうとしている。まず、メジャー30チームのうち、「モンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=27)が所属するロサンゼルス・ドジャースと、最近攻撃的に選手と獲得しているサンディエゴ・パドレスなど14チームは入札していないことが判明している。韓国系が多く住んでいるニューヨークを本拠とするヤンキースとメッツも引き下がった。

その過程でフィラデルフィア・フィリーズが有力候補として浮上した。フィラデルフィアは最近、ベテランのジミー・ロリンズ(36)をドジャースにトレードしたため遊撃手を補充しなければならない状況だ。ボストン・レッドソックスもドジャースから獲得したハンリ=・ラミレス(31)を左翼手として起用する予定であり、遊撃手が必要だ。相対的に内野手には余裕があるものの、今冬に大胆に金を使っているシカゴ・カブスが有力だという見方もある。韓国プロ野球で活躍した経験を持ち、フォックスTVのコラムニストとして活躍しているC.J.ニコースキー氏は、「『2015ドル』といった形で入札額に端数を記入するのはカブススタイルだ」と話した。

姜正浩は、「チームは東部だろうが西武だろうが関係ない。米国でも頼りにして使える選手になりたい。でも最初のうちは時間が必要だから、どれだけ自分を信用してくれるかがカギになりそうだ」と話した。